【新聞ウォッチ】あの”HY戦争”から30余年、ホンダとヤマハ発がOEM提携へ
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2016年10月5日付
●トヨタ、小型車開発一本化、新興国向けダイハツに(読売・8面)
●シーテック、IoT暮らし便利に(読売・8面)
●自動運転技術応用じわり、イスが移動、行列待ち楽に、前の台車追尾、物流手助け(産経・10面)
●9月米新車販売2カ月連続前年割れ(産経・10面)
●「バスタ新宿」オープン6カ月、駅周辺渋滞緩和のはずが、平日上りは悪化(産経・24面)
●高速道「途中下車」でも同料金、道の駅利用にアクセル!? ETC2.0搭載車来年度にも(東京・27面)
●ヤマハ発、ホンダから調達、国内向け50cc二輪、競合2社提携(日経・1面)
●日立、2事業売却へ、日立工機など1000億円超(日経・1面)
ひとくちコメント
「昨日の敵は今日の友」と表現するにはあの“HY戦争”から余りにも年数が経ち過ぎているが、国内二輪車トップのホンダと2位のヤマハ発動機のライバルが二輪車の生産、開発で提携するという。
きょうの日経が1面準トップで「ヤマハ発、ホンダから国内向け50cc二輪調達」などと報じている。それによると、2018年をめどに、日本で販売する排気量50ccスクーターをホンダからのOEM(相手先ブランドによる生産)調達に切り替える検討に入ったそうだ。
宅配に使用する業務用の50ccスクーターの次期モデルについても両社で共同開発も検討するという。国内の二輪車市場は縮小に歯止めがかからず、1980年代の約8割減に落ち込んでおり、日経によると「ライバル2社が連携して競争力を確保する狙いがある」と伝えている。
歴史的にもホンダとヤマハ発動機の関係を語るのに、避けて通れないのがあの“HY戦争”と呼ばれた乱売合戦。発祥の地である浜松を”主戦場”にオートバイの覇権を争って1979年から4年近くも繰り広げられたが、矢継ぎ早に新型バイクを投入し、旧型バイクは大幅な値引きで市場は大混乱した。静岡のミカン畑には、バイクの在庫で高く積み上がっていたほどだった。
あれから30年以上が過ぎて、ホンダもヤマハ発も当時の悲惨な教訓を学んだ古参社員は少なくなったが、先細るばかりの国内市場ではかつてのライバルも共存共栄で生き残る道を選択したのは懸命とみられる。
《福田俊之》
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