【カーオーディオ・インストール雑学】パート5「電源の確保」#02 「バッ直」って何?
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カーオーディオでは、電源が必要なユニットがいくつかある。ざっとあげると、メインユニット、プロセッサー、パワーアンプ、パワードサブウーファー等々…。これらを取り付けるときには必ず、電源系の配線作業が必要となる。メインユニットについては、純正の電源配線を活用することが多いのだが、それ以外においては、新規に電源配線を引き直さなければならないのだ。
電源配線は、プラス側の配線とマイナス側の配線、2系統についてそれぞれ別に行う必要がある。まずは、プラス側をどこから持ってくるべきか。カーオーディオのインストーラーたちは、最初にそれを考える…。
といいつつ、ほとんどの場合は、「バッ直」という方法に落ち着く。この方法がもっとも確実に、安定的に安全に電源を確保できるからだ。
「バッ直」とは、「バッテリーから直接取る」ことを意味している。パワードサブウーファー等の設置場所から、エンジンルーム内等に設置されているメインバッテリーまで電源ケーブルをはわせて、プラス側の電源を確保するわけだ。
これを行う際にもっとも困難な部分は、車室内からエンジンルームへのアクセスポイントをどう確保するか、だ。できれば鉄板に穴を開ける、という作戦は取りたくない。となると、もっともスタンダードな作戦は、メインハーネスが通されているブッシュに穴を開けて、そこに電源ケーブルを通す、という作戦となる。ただし、このブッシュがどこにあるか、によっても話が変わってくる。例えば、アクセルやブレーキといったペダル類の近くにあったとしたら、そのあたりに新たな配線をはわすのは避けたいところだ。
というわけで、作業性、安全性等々を総合的に考慮して、アクセスポイントが探られる。結果、車室内からエンジンルームへの配線経路が確保されれば、あとの作業はスムーズに進行する。かくして、プラス側の電源確保は終了、ということになる。
とはいいつつ、安全を確保するためには、もうひと手間、ふた手間が必要だ。次回は、それらについて解説していく予定だ。次回もお読みいただたけたら幸いだ。
《太田祥三》
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