【技能五輪16】技能士W杯アブダビ大会を目指し、山形で全国大会開催
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この全国大会に参戦する選手たちは、各都道府県職業能力開発協会で選抜された23歳以下の若手技能者ら。国際大会への派遣選手選考会をかねた全国大会で、各種目のトップを勝ち取ったチャンピオンらは、2017年10月、アラブ首長国連邦・アブダビで開催される国際大会に“日本代表”として参戦する。
競技は、山形市をはじめ、寒河江市、天童市、山辺町などの体育館、大学校・専門校・高校、自動車関連施設などを会場とし、両日とも各会場を結ぶシャトルバスが運行された。
山形職業能力開発専門校では、「自動車工」競技が行われ、日産などの若手スタッフらも参戦。自動車向けエンジン・ブレーキ・電気装置などを分解・測定・点検し、クルマの不具合原因を早く的確に見抜き、修理・部品交換・組み立ての技術を競い合った。
「車体塗装」競技が行われたトヨタカローラ山形ボデーショップには、トヨタやマツダのスタッフたちも参加。塗装の調色作業、パテによる整形作業、装飾塗装などに挑み、車体の損傷を早く正確に修復する技術を競い合った。このカテゴリ唯一の女性(21歳、マツダ)の健闘もみられた。
「構造物鉄工」「自動車板金」「曲げ板金」などの競技が開かれた山形県総合運動公園では、多くの自動車メーカー関連スタッフの姿があった。「曲げ板金」は岡村製作所、三菱自動車、マツダの3社が参戦。「自動車板金」は、7社が“ガチンコ勝負”。トヨタ、日産、マツダ、スバル、ダイハツ、スズキ、いすゞのスタッフら合計22人が、1枚の平鋼板をハンマーで打ち出し、溶接し複雑な曲面製作を競い合った。
2年に一度(原則奇数年)に開催される技能五輪国際大会「ワールドスキルズインターナショナル」(WSI:WorldSkills International)。前回のブラジル・サンパウロ大会では、日本代表が金メダル5個、銀メダル3個、銅メダル5個を獲得している。
《大野雅人》
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