中国新車販売18.7%増、8か月連続で増加 10月
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中国政府は2015年9月下旬から、排気量1.6リットル以下の小型車に対する自動車取得税の減税を開始。この効果で、新車販売の好調が続いている。
日系メーカー大手3社の10月実績では、日産自動車が、10月の新記録となる12万7200台を販売。前年同月比は16.1%増と、8か月連続で前年実績を上回った。中国政府の減税策を受けて、乗用車では、排気量は1.6リットル以下の『シルフィ』を中心に、引き続き販売が好調だった。
ホンダは11万6005台を売り上げ、前年同月比は39.6%増と、8か月連続で前年実績を上回った。『シビック』は新型投入により、前年同月の4.5倍の1万0314台と大幅増を維持。2014年秋に投入された『ヴェゼル』は、58.8%増の1万6349台と、好調が持続する。
トヨタは9万9200台を販売し、前年同月比は4.1%減と、4か月ぶりに前年実績を下回った。しかし、減税対象となる排気量1.6リットル以下の『カローラ』や『レビン』の販売は、引き続き好調。
この結果、日産がホンダを上回り、10月の中国新車販売において、日系メーカーの首位に。日産の首位は、2か月連続。
中国の2015年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比4.7%増の2459万7600台と過去最高。3年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り7年連続で世界一に。2016年1‐10月は、前年同期比13.8%増の2201万7200台を販売している。
《森脇稔》
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