【日産 ノート e-POWER 試乗】電気自動車だと思って乗っていると気になるのは…岩貞るみこ
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そしてなぜか、エンジンからいちど、電気を作ってモーターを動かしたほうが3割くらい燃費がよくなるという魔法的技術。走りがよくて燃費もいいとあれば、これから『ノート』以外への展開が超気になるところである。
燃費をよくする肝は、いかに減速時のエネルギーを取り込むかである。e-POWERの場合、アクセルペダルをオフにすると、これでもかというくらいの減速Gがかかって一気に車両を止めようとする。スポーツ~ノーマル~エコモードのうち、スポーツとエコではその傾向が顕著になるため、一瞬、どきりとするくらい減速する。渋滞走行ではブレーキペダルに踏みかえることなく、アクセルのワンペダルだけで速度をコントロールしやすいものの、前方の信号が赤になってアクセルを離すと、予想以上に手前で止まることになり、あわててアクセルを再び踏み込むというおちゃめな状況にもなる。この距離感は乗り込むうちに身につくので、気になるところではないけれど。
電気自動車としての滑らかさと、特にスタート時のするするとした加速は秀逸。ただし、電気自動車のつもりで乗っていると、ぐっと加速したときにエンジン音がいきなり高くなるので、このクルマにエンジンが搭載している事実をつきつけられる。そうだった。エンジンで発電しているんだっけ。
音が気になるといえば、ドアの開閉音がうすっぺらいのも残念。電気自動車のなめらかな走りに不似合いなこの音も、ぜひ、改善していただきたいところである。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。
《岩貞るみこ》
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