1月30日から都内のタクシー初乗り410円を実施へ…タクシー業者はデータ更新作業へ
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「タクシー事業者が赤字にならないようにとか、世界的なベースにあわせたとか、2kmの半分にしたいとか、さまざまな事情をまとめて複雑な計算から出した数字。消費者庁などとともに算出した。外国人からは、日本の『タクシー運賃が高い』という声も多く、インバウンドの利用促進なども期待してこの1.052という数字が出た」(関東運輸局)
1月30日から一斉に変わる東京のタクシー料金。改定にあわせ、タクシー会社などはメーターなどの更新作業に追われるのか。
東京の大手タクシー・ハイヤー会社、日本交通は「われわれの車両に積むメーターは、自社のエンジニアが開発するオリジナルのもの。改定にあわせた更新作業は、SDカードなどでアップデートするだけで済む。一部のタクシー会社などは、メーターそのものを換装するところもあるかもしれないけど」と教えてくれた。
「1月30日の00時00分に運賃が変わるということではない。運転手はシフトで動いているから、2~3時に車庫に戻ってくるパターンもあれば、朝の7時、9時に帰ってくるクルマもある。こうした車両は、車庫に戻るまで旧料金のまま。だから1月30日の午前中は、新料金と旧料金が混在する可能性もある」(日本交通)
国交省は昨夏、「東京のタクシー初乗り運賃410円に係る実証実験」を実施。実証実験参加事業者23社の40台が、「初乗り運賃1.059kmまで410円、加算運賃237mごと80円」で走行。1万5071回の乗車のうち、1万0368回のアンケートを回収したところ、日本人利用者の約6割が「410円タクシーになれば利用回数が増える」と回答、外国人利用者の約8割が410円タクシーが「安価」「適当」と回答していた。
都内タクシー初乗り410円、タクシー業者はデータ更新作業へ…1月30日から新料金
《大野雅人》
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