【カーオーディオ・インストール雑学】パート8「ワイヤリング」#03「RCAケーブル その2」
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RCAケーブルとは、ケーブルの端と端にRCA端子が付いているタイプのケーブルである。その端子はピンプラグとかピンジャックとも呼ばれていて、ケーブル自体のことがピンケーブルと呼ばれることもある。
カーオーディオにおいては、メインユニットとDSP間に、またはDSPとパワーアンプ間に使われている。つまり、パワーアンプで増幅される前の、微弱な信号をやりとりするためのケーブルである。信号が微弱ゆえに、外来ノイズの影響を受けやすい。であるので、特に慎重に取り扱われている。
引き回す際の最大の鉄則は、「電源ケーブルの近くを這わさない」こと。電源ケーブルと並べるのはNGなので、這わせるルートを変えて引き回されることが多い。
また、短ければ短いほどノイズの影響を受けにくくなるので、DSPとパワーアンプはできるだけ近くにインストールすべきだ。
コストの面でも、長さは短くすませたいところだ。長くなればその分、1本当たりの価格がぐっと高くなる。マルチアンプシステムを組めば必要本数も増える。高級なRCAケーブルを使いたいとなればなおさら、DSPとパワーアンプはできるだけ近くにあったほうがいいのだ。
あと、他のケーブルのように長さを任意に変えることができないので(端と端がプラグになっているので、切り売りができない)、実際にインストールした際に、多少長さが余ってしまうことも出てくる。その場合、余った分をくるくると丸めておくのもNGだ。余ってしまったら、くねくねと蛇行させて固定しておくのがセオリーとなる。
なお、RCAケーブルは特に、エントリーモデルとハイエンドモデルとの価格差が大きい。しかし、高級品になればなるほど、音質差も相当に大きくなる。RCAケーブルは特に、単なるアクセサリーパーツとは考えず、一種の「ユニット」と考えたほうがいいだろう。上を見ればキリがないので、ある程度の価格の製品で手を打つべきではあるのだが、予算はしっかりと割いておいたほうがあとあとの後悔は少ないはずだ。システムプランを練る際には、ケーブル代も考慮してユニット選びをしていこう。
ケーブルに関する考察は、今週で終了だ。次週からは新たなテーマで話を進めていく。次週以降も、当コーナーをお読みいただけたら幸いだ。
《太田祥三》
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