【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 07「パワーアンプ編」#01 必要な理由
レストア
サービス
ただし、選択をミスすると後悔することにもなりかねない…。そうならないための参考にしていただくべく、当コーナーを連載している。
今週からは新章に突入する。テーマは「外部パワーアンプ」だ。まずは、「外部パワーアンプ」が必要な理由からご説明していこうと思う。
ところで「パワーアンプ」とは、音楽信号をスピーカーを駆動させられるレベルまで増幅するためのユニットだ。がしかし、ドアに装着したスピーカーを鳴らすためには、純正ナビや市販オーディオメインユニットに内蔵されているパワーアンプでもその役目を果たすことができる。であるので、必ずなければいけないか、というとそうではない。
とはいうものの、音を良くしようと思うのならば、これを使ったほうが断然有利だ。
なお、サブーファーを鳴らそうとするときには、「外部パワーアンプ」は絶対に必要だ。低音を鳴らすためには口径の大きなスピーカーが必要であり、口径が大きくなれば磁気回路も大型化してくる。オーディオメインユニットのボディに収まるほど小さな「内蔵パワーアンプ」では、その役目を果たすことができないのだ。
そして、ドアのスピーカーを鳴らそうとすることに関しても、本当のところをいうと、メインユニットの内蔵パワーアンプでは一杯一杯、というのが実情なのだ。
試しに1度、純正ナビやオーディオメインユニットの音量を、がまんできる程度の中で思いっきり上げてみてほしい。場合によっては、クリップして音が歪んだりするはずだ。つまり、内蔵パワーアンプは、余裕のない状況で仕事に励んでいるのである。その状態にあって良い音は望みがたい。
しかしながら「外部パワーアンプ」を導入すれば、余裕を持ってスピーカーを駆動することが可能となる。余裕があるからこそ、スピーカーの振動板を、動かす、止める、という作業が素早く的確に行える。結果、音が良くなる、というわけなのだ。
さて次週からは、「外部パワーアンプ」をチョイスする際に見極めるべきポイントの解説に入っていく。お楽しみに。
《太田祥三》
この記事の写真
/