【スズキ ワゴンR FZ 試乗】ワゴンRが再びカッコいいクルマになった…島崎七生人
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CMで草刈正雄担当(?)のハイブリッドFZは、3シリーズある新型『ワゴンR』では中核の位置づけだ。標準のFXと較べると、内装ではドアオープナーやインパネの加飾部分がサテン調シルバーとなり、スッキリとシンプルなデザインの新型のインテリアで、程よいアクセントになっている。上級車から乗り換えのユーザーも今は多いはずだから、これくらいの質感表現がちょうどいいのではないか…と思う。シート表皮のさり気ない柄感、色合いもセンスがいい。
試乗車はFFモデル。装着タイヤはFXと同サイズ(155/65R14 75S)のエコピアEP150があったが、街中の同じ場所でやや路面の影響を受けやすい感触があり、この点はFXのダンロップの落ち着いた印象のほうがよかった。が、基本的に乗り味はさわやかというか、嫌なショックや振動は感じさせないもので、実用前提であれば不満はなしだ。
ハイブリッドを謳うパワートレーンは、乗りこなして、特性を掴めば(走らせかたが身につくうちに)好燃費が期待できる。アイドリングストップの作動が洗練されているのはもちろん、日常的な走りをソツなくこなす…そんな印象だ。
新型の登場で、改めてライバル他車を見回すとワゴンRが、燃費だけでなく、走りも機能性もスタイリングも、また一歩前に出たように思う。ワゴンRが再びカッコいいクルマになった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
《島崎七生人》
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