【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 08「ケーブル編」#03 「ラインケーブルについて その1」
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先週は、「電源ケーブル」について解説したが、それに引き続き今回は、「ラインケーブル」をテーマにお届けする。
さて、カーオーディオシステムにおいて「ラインケーブル」とは、メインユニットからパワーアンプまで、もしくは、メインユニットからプロセッサーまで、そしてプロセッサーからパワーアンプまでの間で使われるケーブルである。ケーブルの両端にはあらかじめ端子が備えられている。
端子部分は、中央にプラグがありその回りをリングが覆っている、という形状となっている。その形状をもって、「ピンケーブル」とか「RCAケーブル」とも呼ばれている。
なお「ラインケーブル」は、ピンが装着された状態で製品となっているゆえに基本的には、「電源ケーブル」や「スピーカーケーブル」のように切り売りされることがない(ピンを後付けする場合を除いて)。であるので、使用する状況に合わせた適切な長さのケーブルを購入する必要がある。
ちなみに、ハイグレードなモデルになるほど、長さに応じての価格差がかなり出てくる。“マルチアンプシステム”を組む場合には、プロセッサーからパワーアンプまで多くの本数を必要とすることになるので、プロセッサーとアンプは、できることなら近くにインストールしたい。長さが短くてすめば、高級なケーブルを選びやすくもなる。
また、「ラインケーブル」の中を流れる音楽信号は、パワーアンプで増幅される前の微弱な信号である。したがって、伝送過程において外来ノイズの影響を受けやすい。であるので「ラインケーブル」を選ぶ際には、伝導効率についての工夫をチェックするのと同様に、どのようなノイズ対策が成されているのかにも注目したい。効果のほどは使ってみないと分からないが、いろいろと気を使ってあるもののほうが安心感は増す。
今週はここまでとさせていただく。次週も引き続き、「ラインケーブル」の選び方に関するあれこれをご紹介していく。お楽しみに。
《太田祥三》
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