【書籍紹介】ミリタリーマニア必読! 『ポルシェの軍用トラックシュタイヤー1500A』ビジュアルブックが刊行
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1941年から生産が開始されたドイツの大型軍用トラックで、模型メーカーのタミヤからプラモデルが発売されていることもあり、ミリタリーモデラーの間では長年根強い人気を誇っている。しかしながら、実車のスペックや開発経緯などを日本語で詳しく記したものはほとんどなく、謎に包まれていた。
本書では、これまで解き明かされていなかった「シュタイヤー1500A」の全貌を徹底解剖! 日本に初輸入された貴重な実車を取材し、多数の写真とともにメカニズムや歴史が詳しく解説されている。また、ロシアの自動車雑誌『ROLLING WHEELS』の協力により、過去に同誌で掲載された試乗ルポや実車解説を翻訳。誌面デザインのイメージもほほ同じ形で再現されており、見応えのある貴重な写真や情報が満載だ。
さらに驚くのは、装丁イラストと巻頭付録「シュタイヤー1500A 内部構造図」をタミヤのパッケージイラスト(箱絵)などを手がける佐藤元信氏が担当。それに加え、元タミヤ社員で漫画家・イラストレーターの藤田幸久氏による試乗体験ルポマンガも収録された、盛りだくさんの内容になっている。
このこだわり抜かれた本書を刊行した人物についても紹介したい。その人とは、静岡県御殿場市で自動車整備・販売を行う「株式会社カマド」(かまど717-6)の小林雅彦社長だ。
実は、小林社長は熱狂的なミリタリーマニアとして有名で、好きが高じて出版業も始めちゃったという人物なのだ。これまでに四駆道楽専門誌「CURIOUS(キュリアス)」や、旧日本陸軍が試作した幻の重戦車(オイ車)に関するムック本「日本の重戦車」などを発行している。
それだけでなく、日本初の防衛技術博物館の設立を目指して「NPO法人防衛技術博物館を創る会」を発足。入館・見学無料のドネーション制(寄付制)でプライベートミュージアム「社長の小部屋」を運営し、九五式軽戦車(撮影用プロップモデル)や武器、戦闘服を展示するなど、全国各地から熱烈なミリタリーマニアが訪れる場所としても知られている。
そして、2016年9月には約2年半の歳月をかけて、日本初の小型四駆「くろがね四起前期型」のフルレストア(復元)に成功。静岡で行われた完成披露イベントでは、地元のテレビ局や新聞社のほか、Webニュース媒体などマスコミ関係者による取材が行われ、大きな話題となった。
このような活動を続けている小林社長が、満を持して発行した本書は、ミリタリーマニアを満足させてくれること間違いなしの1冊に仕上がっている。
発行:株式会社カマド
ムック本:72ページ
カバー画・折込作画:佐藤元信
ルポマンガ:藤田幸久
価格:定価2,000円(税別)
ISBN:978-4-8021-5153-5
コンテンツ
●はじめに Preface
●車両探訪 Impression
未知なる軍用四駆シュタイヤー、その素性を探る
●第1章:1500A 概論
Rest area01 チェコでの出会いから御殿場までの長い道程
●藤田さんのCARトゥーンマニュアル
Rest area02 ロシアと日本、豪華なシュタイヤー乗り比べ
●第2章:実車試乗記
Rest area03 国境なき軍用車レストア道
●第3章:車両の歴史
Rest area04 装飾品からプレス加工へ……エンブレムの変化
●第4章:指揮官専用車
Rest area 05 ヒトラーからの贈物・3台の指揮官車 Kfz.21
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