『OTOTEN』に集結した“ハイレゾ”対応サウンドデモカーをCheck! | CAR CARE PLUS

『OTOTEN』に集結した“ハイレゾ”対応サウンドデモカーをCheck!

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『OTOTEN』に集結した、“ハイレゾ”対応サウンドデモカーをCheck!
『OTOTEN』に集結した、“ハイレゾ”対応サウンドデモカーをCheck! 全 39 枚 拡大写真
去る5月13日と14日の2日間にわたり、『OTOTEN-AUDIO・VISUAL FESTIVAL 2017』が、東京・千代田区の“東京国際フォーラム”にて開催された。会場には80社を超える国内外のオーディオ関連メーカーが出展し、連日、大勢のオーディオ愛好家で賑わった。

今年は、カーオーディオメーカーも出展し話題を呼んだ。各社は、“ハイレゾ”をキーワードとした車両を展示し、最新カーオーディオシステムのクオリティの高さを、ホームオーディオファン、ポータブルオーディオフォンにアピールしていた。

当サイトでは、そこに展示された車両の中から6台をピックアップ。それぞれの搭載システムの詳細を、じっくりとリポートしていく。

■スバル・インプレッサ SPORT by 三菱電機
三菱電機は2台のデモカーを展示した。こちらのインプレッサ SPORTでは、“ナビを『DIATONE SOUND.NAVI』に換えただけ”で高音質が楽しめることをデモしていた。というわけで当車に搭載されている市販カーオーディオユニットは『DIATONE SOUND.NAVI』のスタンダードモデルのみ。しかしながら当機に搭載されている高度なサウンドチューニング機能を駆使すると、純正スピーカーのままであっても、リアルなサウンドステージの再現が可能となる。なお『DIATONE SOUND.NAVI』は、“ハイレゾ音源”も再生できる。音声出力は44.1kHz/24bitにダウンサンプリングされて再生されるが、ダイヤトーンならではの“ハイレゾテクノロジー”によって、“ハイレゾ音源”の高音質さを十二分に描き出すことが可能だ。試聴したホームオーディオファンたちを、大いに驚かせていた。

■メルセデス-ベンツ・A180スポーツ by 三菱電機
三菱電機はもう1台、メルセデス-ベンツ・A180も展示した。こちらでは打って変わって、『DIATONE SOUND.NAVI』を使って、ハイエンドシステムが構築できることをアピールしていた。なお当車に搭載されていたユニットの顔ぶれは以下のとおりだ。メインユニット兼プロセッサーとして『DIATONE SOUND.NAVI』のプレミアムモデルであるNR-MZ200PREMIを据え、パワーアンプにはブラックス・マトリックスMX4を2台使用。そしてハイライトはフロント2ウェイスピーカー。ダイヤトーンのニューフラッグシップモデルである、DS-SA1000(税抜価格:67万円)がおごられている。さらにはサブウーファーにもダイヤトーンのSW-G50が搭載されていた。その音を確認してみると、とにもかくにも音の質感の良さが際立っていた。最高レベルのカーオーディオサウンドが満喫できた。

■トヨタ・86 by カロッツェリア
カロッツェリアも2台のデモカーを展示した。こちらの86には、“ハイレゾ”対応を特長の1つとしたカスタムフィットスピーカーの新フラッグシップモデル、TS-V173Sを搭載し、まだ発売前の当機のサウンドを、来場者にじっくりと聴かせていた。なお、同スピーカーをドライブするメインユニットは、今回の出展のために特別に製作されたスペシャルモデル(参考出品)。“ハイレゾ音源”のネイティブ再生を可能としている。そこにパワードサブウーファー、TS-WX70DAを加えてシステムを完成させてある。試聴してみると、カスタムフィットスピーカー+パワードサブウーファーという現実的なシステムから放たれる音とは思えない、ハイレベルなサウンドが展開されていた。低域にはエネルギー感がみなぎり、高域はいたって繊細。“ハイレゾ音源”ならではの空気感も忠実に再現されていた。

■トヨタ・ハイエース by カロッツェリア
こちらは、『東京オートサロン2017』等でも展示され、カロッツェリアファンにはすっかりお馴染みとなっている、『Sound Experience Car』と名付けられたハイエース。最大の特長は、リアスペースが試聴室となっていること。通常のオーディオデモカーでは、運転席をリスニングシートとしてサウンドデモが行われるのだが、当車ではリアスペースでそれが実施されるのだ。そこでは一般的な車両純正スピーカーと市販スピーカー(発売前の新製品、TS-C1730S)との比較試聴と、パワードサブウーファーの有る無しの聴き比べができるようになっていた。

またカロッツェリアは、別フロアにもブースを出展し、新製品のTS-V173Sをエンクロージャーに収めてのサウンドデモも実施。ホームオーディオ愛好家にカロッツェリアのカースピーカーの素の実力をアピールしていた。

■トヨタ・シエンタ by クラリオン
クラリオンは、2016年の4月から発売を開始している、新機軸カーオーディオシステム『Full Digital Sound』を搭載したシエンタを展示した。この『Full Digital Sound』がなぜに新機軸かというと、音楽信号をシステムの中で1度もアナログ信号に変換することなく、デジタル信号のままでスピーカーをドライブできるからである。この仕組みにより高音質が実現され、さらにはパワーアンプを必要としないので、省電力、省スペース化も図れている。なお、当システムは“ハイレゾ音源”にも対応。デジタルオーディオプレーヤー等をデジタル接続でき、“ハイレゾ”ならではの臨場感や迫力を、クオリティ高く再現可能だ。その音を実際に聴いてみたが、全体がとにかくクリア。無駄な響きが一切なく、1音1音が研ぎ澄まされていた。また、各音色の生々しさにも唸らされた。

■『Full Digital Sound』ヘッドフォン by クラリオン
クラリオンはさらに、『Full Digital Sound』ヘッドフォンも展示した。こちらも、デジタルオーディオプレーヤー等をダイレクトにデジタル接続することが可能だ。なお、当ヘッドフォンには、最終的なサウンドをまとめ上げるためのプロセッサーが内蔵されている。本来それは、開発時にクラリオンのエンジニアの手で設定され、その後に変更されることはないのだが、今回のブースには、オーディオビジュアルライター野村ケンジ氏、音楽プロデューサー佐藤純之介氏、音響監督岩浪美和氏それぞれによる設定値が入力された、スペシャルチューニングモデルも展示されていた。なお、『Full Digital Sound』ヘッドフォンのユーザーは、気に入ったセッティングがあれば、ブース内にて、愛機にそのチューニング設定をインストールすることも可能だった。

■トヨタ・アルファード by アルパイン
このアルファードには、車種専用のサウンドセッティングもされている11型大画面ナビ、ビッグXプレミアムが搭載されているのだが、今回のシステムにおいての目玉は他にあった。2つの、“ハイレゾ”をより高音質に楽しむためのスペシャルユニット(参考出品)が搭載されていたのだ。1つは、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)で、もう1つがミッドレンジスピーカーだ。DSPは“ハイレゾ音源”を“ハイレゾ”のままコントロールすることを可能としていた。そしてミッドレンジスピーカーは、現行の2ウェイスピーカー、X-170Sの3ウェイ化を実現させ、さらにX-170Sのトゥイーターと合わせてセンタースピーカーとしても配置され、独特の音場感の再現にもひと役買っていた。試聴してみると、このセンタースピーカーの効果は絶大。サウンドステージを超立体的に表現してみせていた。

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《太田祥三》

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