【体験レポート】夏のボブスレーコースをやんちゃな大人が走ると…長野スパイラル
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記者がボブスレーという競技を見たのは、長野オリンピックが初めてだった。まるでロケットのようにかっ飛んで行くスピード感に、テレビの前で度肝を抜かれた。
イベントでは総延長1700m、標高差113mのコース内への立ち入りが解禁され、子供からスポーツ未経験の大人まで、スタートからゴールまで歩ける時間が設けられた。さらに一部のゾーンでは、参加者が持参したギア(スケートボードやMTBなど)で「遊べる」環境も用意された。
まずエキシビジョンとして、地元長野県出身の平林安里選手(MTB)、長野で行われた全日本選手権優勝の井本はじめ選手(MTB)、安床エイト選手(インラインスケート)、安床武士選手(インラインスケート)らのコース走行を見物する。
そして一般参加のアトラクションだ。記者は自転車もスケートもやらないので、コースのスタート地点からゴールまで歩いて降りるという「コースウォーク」に参加した。会場からマイクロバスでスタート地点まで登る。スタート地点から見下ろすコースは意外に緩やか。
スタッフに先導されながら、ゆっくり降りる。危ないので走ってはいけない。夏の日差しが眩しかったが、コースは木々に囲まれて涼しい風が吹いていた。散歩にはちょうどいいコース。
しかし、降りるに従って自然と加速がついてくる。特有のRのある壁がだんだん高くなってゆき、レースでのスピードを想像させる。重力に逆らって歩きながら、コレ、走って降りたら楽しいだろうな、と思った。
実は、開始時のブリーフィングで予定変更の説明があった。当初の予定ではギアを使った走行はコースの一部だけだったがこれを変更、自転車のみ、そして降りられる自信のある者のみ、ゲストのアスリート達と一緒に山の上のスタート地点から降りられることになったのだ。発表に会場が湧いた。
そこで下見のためにコースウォークに参加することが必須となり、急にウォークの参加者がにぎやかになった。コースを歩きながら、早く走りたくてウズウズしているのが傍目にもわかる。まさに、やんちゃな大人の遊び場だ。
コースウォークはスタートから10分程でゴール。コースウォークと並行して、当初の予定通りのゾーン内走行が実施され、子供たちも果敢にチャレンジした。みんな怖いもの知らずだ。そしてお待ちかねのスペシャルセッション。コース全体は見渡せないので、記者は無事にゴールした彼らを向かえることしかできなかったが、彼らのやりこなしたという達成感と、少しほっとしたような笑顔を見ると、こちらも喜ばずにはいられない。
ドキドキして、ワクワクして、ちょっと怖くて、でも、やり抜いたらかっこよくて、そんな遊びはやっぱり楽しい!
このイベントは、日産自動車による、日本中の様々なスポットをエクストリームスポーツのための「遊び場」に変えるプロジェクト「THE PLAY LIST」の第一弾。SUVの日産『エクストレイル』が、日本の「遊び」に寄与するために企画された。
夏のボブスレーコースをやんちゃな大人が走ると…長野スパイラル[体験]
《取材 河西千穂 / まとめ 高木啓》
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