【カーオーディオ・マニア】「機能」について考える…製品選びの“傾向と対策” 「パワーアンプ編」その4
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さて、「パワーアンプ」は、CDなどに収められている音楽信号を、スピーカーを駆動できるレベルにまで“増幅”するための機器である。そして、その役割を果たす上で必要となる、あるいは、あると便利なさまざまな“機能”が備えられている。
では早速、どのような機能が有り得ているのかを解説していこう。まず今回取り上げるのは、「ハイレベルインプット」だ。
昨今、純正メインユニットを取り外せないクルマが増えている。それと同時に、むしろそれを取り外したくないと考えるドライバーも増えている。そして、もしも愛車がそのようなタイプであった場合、またはそれを取り外したくないと考えたとき、「外部パワーアンプ」の導入は、ひと昔まえならば難しかった。なぜなら純正オーディオの多くには、「ライン出力」が備えられていないからだ。純正オーディオの内蔵アンプで増幅された信号を出力できるのみなのだ。
そういったメインユニットでも「パワーアンプ」を使えるようにするための機能がこの、「ハイレベルインプット」だ。当機能が備わっていれば、すでに増幅された信号を受け、それを「パワーアンプ」内の「ハイ/ローコンバーター」で一旦小さくし、その上でもう一度、信号を増幅することができるようになる。
なお、このような手順を踏んだとしても、「パワーアンプ」の利点を味わえる。内蔵アンプで増幅したあとの信号よりも、音楽信号の解像度や鮮度が上がるのだ。
というわけで、もしも純正メインユニットが外せないor外したくない、というケースにおいても、「パワーアンプ」の導入を諦める必要はない。「ハイレベルインプット」を備えた「パワーアンプ」を選べば、「外部パワーアンプ」の利点を味わい尽くすことが可能となる。
ところで当機能の装備率はますます高くなっている(特に手頃な価格帯でその傾向が顕著だ)。結果、選択時に「ハイレベルインプット」が付いている、というシバリが加わったとしても、チョイス可能なモデル数は相当に多くなっている。幅広い機種の中から十分に吟味して、好きなモデルを選べるのである。
今週はここまでとさせていただく。次週も「パワーアンプ」に装着されている機能についての解説を続けていく。お楽しみに。
【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.2「パワーアンプ編」その4 “機能”について
《太田祥三》
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