【東京オートサロン2018】ロードスター専用シートをワールドプレミア!…BRIDE(ブリッド)
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◆マツダ・ロードスター専用シート「モンテ・ミクラ」を披露!
マツダ・ロードスター専用シート「BRIDE × Mu-Len Fantasista Monte Micra(以下、モンテ・ミクラ)」が、参考出品された。
このシートは、ロードスターの長時間ドライブを疲れが少なく快適に楽しめることを目的に開発され、これまでにない最高品質のスポーツシートとなっている。
昨年10月25日、自動車シートの開発製造メーカーのデルタ工業(広島県安芸群・藤田均社長)とブリッドが業務提携を交わし、本格的な開発がスタートした。
マツダでロータリーエンジンの開発に従事し、退職後はモータージャーナリストとして活躍している小早川隆治氏が開発の初期段階から携わり、デルタ工業とブリッドがこれまで培ってきた技術を結集。前代未聞のスペシャルなスポーツシートを目指して開発が進められてきた。
具体的には、脊柱とその周辺の筋肉構造を模擬した「3Dネット吊り構造」が採用され、コイルスプリングおよび高剛性なシートフレームが制作された。ドライバーの身体を支えるBRIDEの技術「ホールディングテクノロジー」により、座面・背面の疲労感を軽減でき、デルタ工業のシート造りで採用されている「三次元立体編物(3D-NET)」の技術でムレにくい快適性が実現した。
また、欧州車SUVシート並みのふんばり感を実現し、車両とドライバーのインピーダンスマッチングが図られ操縦安定性も向上するなど、さまざまな工夫によって、ロードスターを長時間運転しても、疲労感が少なく快適に最高のライブを楽しめるシートが誕生した。
◆開発へのアツい想い
プレスカンファレンスには、小早川隆治氏、デルタ工業の川崎数彦氏、ブリッドの高瀬嶺生社長の3名が登壇した。
小早川氏は『シートは車にとってすごく大事。ただ乗って、身体をホールドしてくれば良いというものではない。モンテ・ミクラは「疲労が少ない」「ホールド性が良い」「ムレない」「人馬一体感」がある』と力強く断言。
川崎氏は『弊社ではこれまで、シートの性能に追求してきました。従来のカタチから、またさらに発展していきたい』と技術向上への意気込みを述べた。
高瀬社長からは『デルタ工業さんと一緒に、最高のシートを作っていきたい。モンテ・ミクラの発売は未定だが、今回の発表は第1段階。これからもっと開発を続けていく』との話があり、近い将来に市販されることになるだろう。
3人がしっかりと握手を交わす姿には、新たな産声をあげた「BRIDE × Mu-Len」ブランドにかける熱い想いと、これから始まる進化への強い自信を感じた。
◆ジーンズメーカー「ベティスミス」と提携
このほか、創業時から“メイド・イン・ジャパン”にこだわった製品づくりを行っているブリッドは、国内発のレディースジーンズメーカー・ベティスミス(岡山県倉敷市・大島康弘社長)と事業提携したことも発表。
ブースには、日本製のデニム生地を表皮に使用したスポーツシート「BRIDE × Betty Smith」シリーズを参考出品した。今後はグッズを含めたシリーズ化を計画しているという。
◆トラック専用シート「ZAOU(ザオウ)」
さらに、トラック専用シートの新製品「ZAOU(ザオウ)」も発表された。トラック運送業界でドライバー不足問題が深刻化している原因のひとつに、過酷な労働環境があることに着目し、「BRIDE」ブランドの技術をふんだんに盛り込んだ快適なトラック専用シートを開発、発売することが公表された。
ブリッドのブース(ホール3:No.305 / 306 / 324)では、ロードスターに装着された「モンテ・ミクラ」をはじめ、「BRIDE × Betty Smith」シリーズ、トラック専用シート「ZAOU」といった世界初公開のNewモデルシートの参考出品展示を中心に、多数の試座シートなど盛りだくさんな展示内容となっている。会期中には、ぜひ足を運んでほしい。
《カーケアプラス編集部》
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