【自動車豆知識】寒さが愛車に及ぼすトラブル「バッテリー上がり」の対処法
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◆新品でも寒いと性能が落ちる
一般的に、新品のバッテリーだとしても、外気温がマイナス20度になると本来の50%の性能しか発揮できず、0度だとしても80%のパフォーマンスに留まる。これが、数年使用したものとなればさらに性能が落ちるので、冬場のバッテリー点検はより重要な意味を持つ。
◆万が一バッテリーが上がってしまった時の対処法は?
とはいえ、どれだけ気を付けていても「絶対に大丈夫」ということはなく、万が一バッテリーが上がってしまった場合の対処の仕方について知っておくに越したことは無い。最終的には、交換するか充電するしかないのだが、バッテリー上がりの時に最も困るのは「エンジンが掛からない」ことだ。そのため、他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させる。これを「ジャンピング」スタートと呼び、ジャンピングにはブースターケーブルという2本(赤が+、黒が-)の専用のコードが必要になる。
具体的な作業だが、救援してくれるクルマを用意しボンネットを開けて近くに止め、エンジンを停止させてからブースターケーブルをつなげる。ここで注意したいのが端子をつなぐ手順。実は、ケーブルとバッテリーの端子をつなぐのにも順番がある。
(1)上がったクルマのプラス→(2)救援車のプラス→(3)救援車のマイナス→(4)上がったクルマのマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分などで、ボディアースと言う場合も)の順でつなげる。
ケーブルを確実につないだら、救援車のエンジンをかける。AT車はパーキング、MT車はニュートラルになっていることを確認し必ずサイドブレーキをかける。ここではアクセルを踏んで回転を少し高く保つことがコツだ。続いてバッテリーの上がったクルマのスターターを回しエンジン始動する。エンジンが始動したら、ケーブルを「つないだ時とは逆の順番」で取り外す。
以下のJAFが制作した動画がわかりやすいので、こちらもぜひ確認して欲しい。
◆ブースターケーブル携行のススメ
さて、エンジンが掛かってもすぐにエンジンを止めてしまうと、再始動ができなくなる恐れもあるので注意が必要。また、バッテリーの劣化や損傷以外にも、発電機の不調や漏電など別の原因も考えられるので、ディーラーや整備工場などで早めに点検をしてもらうことが大切だ。
最近のクルマはトラブルが少なくなったり、ユーザーが自分で点検できる箇所が少なくなってきているので、車載工具などを携行しない人が増えているが、不意のバッテリー上がりに備えて「ブースターケーブル」をトランクの片隅にでも忍ばせておくことをオススメしたい。
《カーケアプラス編集部》
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