世界初の“操縦コースター”にハマる…鈴鹿サーキットの新アトラクション | CAR CARE PLUS

世界初の“操縦コースター”にハマる…鈴鹿サーキットの新アトラクション

ニュース エンタメ
デュエルジーピー
デュエルジーピー 全 35 枚 拡大写真
鈴鹿サーキットは、同サーキットの遊園地「モートピア」の新アトラクション「DUELGP(デュエルジーピー)」を3月3日にオープンする。搭乗者が自分でハンドルを操作することが可能な、世界初のレーシングコースターだ。2月24日に内覧会がされた。

デュエルジーピーは、F1日本グランプリも開催する鈴鹿サーキット国際レーシングコースのレイアウトを模したコースを高速で駆け抜け、ライバルとのタイムを競う。搭乗者は、近未来のレーシングカーをイメージしたという、アクセルとブレーキ操作の必要がないマシンに乗り込み、単純にステアリング操作のみでマシンをコントロールする。2台のマシンが並走してバトルが行われるが、レール上を移動しているためコースアウトや他車と接触する危険は無い。

では、早速体験してみる。入り口を入るとコース上の横断歩道を渡り、発着場へと移動。混雑が予想されるのか発着場の2階部分は全て待機スペースとなっていた。乗車口で手荷物を預け、マシンに乗車する。アクセルとブレーキは無く、レーシングカーらしい特徴的な形のハンドルのみが設置されている。このマシンは前後に席が設けられ、2人乗車することも可能だ。操縦者は前席の1人となる。マシンは全10種類あり、それぞれの性格(?)が2階のパネルで紹介されている。

乗り込むと安全バーが下げられ、まるでジェットエンジンの始動音のような音とともに、マシンがスタートラインまで移動する。スタートラインには、5ユニットスタートシグナルが設置され、レーススタートの緊張感はこんな感じか。

さぁ、スタート。加速度が衝撃的。スタート直後、すぐカーブがあるので必死のステアリング操作が必要になる。マシンのスピードはそこそこあり、カーブに突っ込んでいくと、無意識にオーバーステアとなってお尻が振られる。そうなったら逆ハンでバランスをとるドリフト走行のような状態だ。試しに目一杯ステアリングを切りっぱなしにしてみると、その場で一回転スピンしてしまった。

立体交差を含めたアップダウンの激しいミニ鈴鹿サーキットを90秒ほど爆走したのち発着場へとピットイン。バトルでライバル車に勝利するとゴールで認定証を受け取ることができ、その認定証をモートピア内プッチタウンのメンキョセンターかモトフィールドのライセンスセンターに持参すると、顔写真入りのウイナーズカードを300円で入手できるという。子どもには嬉しいサービスだ。入口付近の販売所では乗車中に撮影される記念写真を、2L印刷とデータとのセットで購入できる。値段は1500円だ。

デュエルジーピーは、自分での加減速が出来ないため、ライバルとの差は自分のハンドル捌きにかかっている。いかにロスが少ない走行が出来るかが鍵となっているという。つまりは、相手よりスピンなどのミスが少ない走行ができたほうが勝者となるわけだ。

ひととおり体験してみた感想は、とにかく危険をなくして安心な安全なドリフト感覚が楽しい。マシンの加減速は自動制御なので、操縦者はハンドリングに集中できる。しかも、ハンドリングのタイミングやステア角などで同じコースでも違った結果になるなど、攻略性が高く、ハマるアトラクションだと感じた。欲を言えばタイムラップが欲しいところだが、主なターゲットが子どもメインなのでここは仕方ないだろう。といっても大人でも十分楽しめる内容である。特に、カーブをドリフトで上手く立ち回れたときは、なんだか、とても運転が達者になった気がして気持ちがいい。

利用料金は1回1名600円で、モートピアパスポートも利用可能。身長120cm未満の場合は利用できない。場所は国際レーシングコースの脇にあるGPフィールドエリアで、2012年にオープンした「レーシングシアター」の真横にある。鈴鹿サーキットによると、待ち時間は繁忙期で2時間以上が見込まれているという。

世界初の“操縦コースター”にハマる…鈴鹿サーキットのデュエルジーピー

《平川 亮》

この記事の写真

/

特集