あの「カロッツェリアX」の系譜を引き継ぐ“高音質”ナビの実力!
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パイオニアは1990年にGPS式カーナビゲーションを世界で初めて世に送り出した。その後、進化を重ね、1997年には「サイバーナビ」シリーズを投入し、それ以降、毎年ゴールデンウィーク前後に新モデルを投入してきた。特に2017モデルはパイオニアのカーナビとしては初めてネイティブハイレゾ再生に対応するなどオーディオ性能を飛躍的にアップ。そして今年、サイバーナビはそのオーディオ性能を「Xシリーズ」として極めた新たなラインナップを登場させたのだ。
特に注目すべきはコストを度外視して実現したオーディオ性能である。ナビ部とオーディオ部の基板には、ノイズの発生源ともなる電位差を生み出さないよう銅メッキシャーシを採用した他、冷却ファン周辺やシャーシを止めるビスは銅製を使用。また、採用したパーツにも徹底したこだわりを見せ、オペアンプにはAVナビゲーションとしては初めて新日本無線の「MUSESシリーズ」変換回路を投入。パイオニア製電解コンデンサー、バーブラウン製D/Aコンバーターなどを採用する。これだけでももはや高級オーディオ機並みのスペックそのものだ。
実はここのところ“高音質AVナビ”という分野でパイオニアは後れを取ってきた。サイバーナビのユーザーは、すべてにおいてハイエンドを求めたがる傾向にあるが、そうしたユーザーたちにとって、こと音質に対しては忸怩たる思いがあったはず。決してサイバーナビの音が悪いというわけではない。音響メーカーとしての高品位な音作りは私も身を以て体験している。しかし、“ハイエンドではない”ことに対して残念に思うユーザーは少なからずいた。そうした声にパイオニアが出した回答がこの「Xシリーズ」なのだ。
発表会場では試聴するためのデモカーも用意されたが、試聴希望者が後を絶たず、発表会の規定を大幅に超える人気ぶり。その感想は誰もが口々に「パイオニアは本気だ」との声を漏らす。まさに期待を裏切らない究極のAVナビが誕生したと言えるのではないだろうか。
また、パイオニアはこのサイバーナビ「Xシリーズ」を核としたパイオニア創立80周辺記念パッケージモデル「AVIC-CZ902XS-80」を、5月23日10時より80台限定でホームページでのみ受注を開始する。パッケージの中には、記念ボックスやシリアルナンバープレートのほか、専用マニュアルケース、レコチョク利用権、レコチョク・プリペイドカード、データ通信専用モジュールなどをセット。保証も3年間ながら、それでいて本体価格の24万8000円(税別)とかなりお得な設定になっている。ただ、「予定台数がなくなり次第、販売終了」となっているので、手に入れるハードルはかなり高そうではある。
【サイバーナビ 2018年型】コストを度外視した究極の高音質AVナビが誕生!
《会田肇》
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