【カーオーディオ・マニア】『OTOTEN』来場者に聞く! "DIATONEデモカー"どうだった?
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■“DIATONE”が持ち込んだデモカーは2台…。
『OTOTEN』とは、80を超えるオーディオ・ビジュアル関連のメーカー、ブランドが一堂に会する、国内最大級のAV総合展示会だ。当展示会には昨年からカーオーディオブランドのデモカーも並ぶようになっていて、今年も計6台が登場。耳の肥えたホームオーディオファンとカーオーディオファンの両方に、最新のカーオーディオサウンドがデモンストレーションされた。
そんな中“DIATONE”は唯一複数のデモカーを持ち込み、進化を続けている“DIATONE”サウンドの“今”を提示した。さてその音は、“良い音”に対して感度の高い人々にインパクトを与えられたのか否か…。試聴後の来場者に取材を申し込み、その声を集めた。
まずは今回登場した“DIATONEデモカー”のプロフィールを紹介しておこう。1台が“トヨタ・プリウス”、もう1台が“トヨタ・C-HR”だ。
“プリウス”には「ナビを換えただけ」のシステムが搭載されている。ナビとは『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI』(希望小売価格:26万8,000円 税抜)。スピーカーは純正のままで、ドア内部のデッドニングも行われていない。ケーブルも純正ハーネスがそのまま使われている。正真正銘「ナビを換えただけ」のクルマだ。
しかしながら“DIATONE”ならではのスペシャル機能“マルチウェイ・タイムアライメント”が駆使され、左右のツィーターと左右のミッドウーファーそれぞれから発せられる音の到達時間を緻密にコントロール。さらには“左右独立31バンドイコライザー”も活用され、結果、運転席のリスナーに対してベストな音響特性が作り出されている。
■本格的な2ウェイ+サブウーファーシステムを搭載しつつ、現実的な仕様で取り付け。
そしてもう1台の“C-HR”には、以下のような機材が搭載されている。メインユニットは“プリウス”と同じく『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI』、フロントスピーカーが昨年の秋に発売開始されたニューモデル『DIATONE・DS-G300』(希望小売価格:8万円 税抜)。さらにはサブウーファーも搭載されている。選ばれているのはもちろん『DIATONE・SW-G50』(希望小売価格:8万円 税抜)だ。そして『DS-G300』は『NR-MZ300PREMI』の内蔵パワーアンプで鳴らされ、サブウーファーはカロッツェリアの『PRS-D700』でドライブされている。
なお『DS-G300』は、『NR-MZ300PREMI』の内蔵パワーアンプの4chすべてを使う“マルチアンプ接続”で駆動されている。つまり、1つ1つのスピーカーユニットに対しパワーアンプの1chずつをあてがうという、フロントスピーカーに能力を集中させるスタイルで鳴らされているというわけだ。
ちなみに、スピーカーの取り付け方はあくまでも現実路線。ドアのミッドウーファーは、内張りパネルを加工することなく自然にドア内部に収められ、ツィーターも付属のマウントを使ってダッシュボード上にポンと置かれている。システムのレベルとしては“ハイエンドの入門仕様”となっているが、コスト的なハードルは抑え目。“親近感の持てる本格派”と言った1台だ。
■「スピーカー交換をしている愛車より、純正スピーカーのデモカーの方が音が良い…」
では、インタビューの模様をリポートしていこう。まずは“トヨタ・プリウス”の音を聴いた方々の話を紹介していく。
最初に、30代前半の男性に印象を聞いた。
「友人に誘われて来ました。ぼく自身はオーディオを趣味としているわけではなく、愛車のオーディオも純正のままです。
初めて最新の高級ナビの音を聴きましたが、びっくりしました。今のナビって音が良いんですね。立体感もすごく感じ取れました。DVD再生も体験できたのですが、音声が360度から聴こえてきたのにも驚かされましたね。今どきのカーオーディオは進んでいるとは聞いていたのですが、これほどまでとは…」
続いては、遠く新潟県から夜行バスでやってきたという30代後半の男性の声を紹介しよう。
「愛車には3万円台のスピーカーを取り付けていて、それをエントリーグレードのパワーアンプで鳴らしています。メインユニットにも上級ナビ(非“DIATONE”製品)を使っています。実は今、スピーカーのグレードアップを計画していて、製品選びの参考にしたくてここに来たんです。いろいろなデモカーを聴こうと。
このクルマはスピーカーが純正のままとのことなので、スピーカー選びの参考にはならないかなとも思いつつ、せっかくなので聴いたみたのですが…。なんと、自分のクルマよりも音が良かった。ちょっとショックです(笑)。会場内のクルマの中でも、これがもっともインパクトが強かったですね。まさか純正スピーカーの音にもっとも驚かされるとは思っていませんでした。『DIATONE SOUND.NAVI』はやっぱり凄いですね」
こんな声も聞けた。40代前半の男性はこう語ってくれた。
「北海道から出張で来ていて、時間ができたので寄ってみたんです。カーオーディオが好きなので、いろいろなクルマの音を聴いてみたくて。愛車には6万円台のスピーカーを搭載しています。メインユニットは他社のナビです。
“プリウス”は定位がしっかり出ていました。自分のクルマではここまで音像がシャープではありません。クルマの音を良くするにはスピーカー交換が早道、みたいな話をよく聞きますが、メインユニットの重要性を改めて感じました。素の音の良さとチューニング能力の高さは、どちらが欠けてもだめなんですね。『DIATONE SOUND.NAVI』にはその両方備わっています。購入を検討してみたいですね」
■「クルマの方が音楽を聴いている時間が長いので、音を良くしたいと考えていて…」
次には“トヨタ・C-HR”の音を確認した方々の声を紹介していく。数名の方から話を聞いたのだが、感想は以下のお二方のコメントに集約できた。
まずは、ホームオーディオにそれなりの予算を掛けているという(カーオーディオは純正のまま)40代後半の男性の声を紹介したい。
「家で音楽を聴く時間よりも、クルマの中で聴いている時間の方が長くなってきました。なので、クルマの中でも良い音が聴けないものかと思い始めていて。今日は、ホームオーディオの新製品の音を確認しに来たのですが、この機会にカーオーディオも研究していこうと思いこのコーナーに立ち寄りました。
“C-HR”の音はなかなか良かったです。特にボーカル帯域から上が良いと思いました。クリアでしたね。低音も悪いわけではなく、しっかりと鳴っていて心地良かったです。全体的には、立体感の表現も上々でした。
スピーカー自体が良いこともあると思いますが、それにも増してメインユニットの調整能力の高さが効いているんでしょうね。説明を聞いてそう思いました。予算との兼ね合いもあるので慎重に検討したいとは思いますが、ここまでの音が聴けるのであれば、やってみてもいいのかなと思えました。家に帰って悩んでみます(笑)」
■「最新スピーカーの技術の進歩を感じられた。かつての上級機に迫るサウンド」
本格的なシステムをクルマに積んでいる方も多く会場を訪れていた。その中のお1人である30代後半の男性は、こんな感想を聞かせてくれた。
「愛車には『NR-MZ300PREMI』が装着されています。昨年まで『DIATONE SOUND.NAVI』の初代モデル『NR-MZ60PREMI』を使っていたのですが、愛媛県から東京へと転勤になったので、知らない道を走ることになるだろうとナビを新調したんです。スピーカーは“DIATONE”の『DS-SA3』(希望小売価格:23万8,096円 税抜、生産終了)を使っています。
今日は、『DS-G300』の音を聴いてみたくてやって来たんですよ。まだ聴いたことがなかったので。値段の割に良い音がするという評判を聞いていて、気になっていました。
『DS-SA3』と比べて遜色ないように感じました。ライトな取り付け方をしているのにもかかわらずここまで鳴ることにも驚かされました。『DA-SA3』はある程度手をかけないと良さを引き出しにくいんですよ。やっぱり最新のスピーカーは進歩しているんですね。
価格差も大きいですし『DS-SA3』の音が気に入っていますので、これに交換することはないと思うのですが、もしもクルマを換えたりするときには『DS-G300』を候補に入れてもいいかもしれませんね。コストパフォーマンスは相当に高いと思いました。聴けて良かったです」
“DIATONEデモカー”のサウンドは、さまざまなタイプの来場者に、それぞれ鮮烈なイメージを与えられたようだ。特に、ホームオーディオの愛好家の方々の耳もしっかりと満足させられていたのは印象的だった。“DIATONE”製品の実力の高さを改めて実感できた。
これらデモカーは、全国のイベントやショップを回っている。もしもお近くで試聴する機会が巡ってきたら、それを逃すことのなきように。イベントの情報は三菱電機HP『CLUB DIATONE』内の“試聴会情報一覧”を要チェック。
◆三菱電機HP『CLUB DIATONE』イベント情報一覧はこちら◆
『OTOTEN』に出展された"DIATONEデモカー"のインパクトとは…。 来場者に聞く。
《太田祥三》
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