【カーオーディオ・マニア】“制振材” を切り出す際のセオリーとは?…取り付け作業」のコツ&セオリー13
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ここまでは、内張りパネルの外し方、ドア内部のクリーニングの仕方を解説してきた。そしてこのあとにはいよいよ、“制振材”を貼る作業へと進んでいくこととなる。
まずは、サービスホールを塞ぐ作業から始めよう。というわけで最初に、サービスホールを塞ぐための“制振材”を切り出すことから始めたいのだが…。
このとき、いきなり“制振材”を切り始めるのはNGだ。その前に、“型紙”を起こすことから始めるべきなのだ。
その理由は2つある。1つは“制振材”を正確な形に切り出すため、そしてもう1つは、「反対側の“制振材”も同じ大きさ(形)にしたいから」だ。
ホームオーディオのスピーカーを思い出していただきたい。左右のスピーカーは同じ形をしているし、容量も構造もすべて同一だ。しかしもしも左右で形や構造が違っていたらどうだろう。音のバランスは崩れ、正しいステレオイメージは再現できない。ステレオ再生においては、左右のスピーカーのコンディションは同一でなければならないのだ。
であるので、“デッドニング”においてもそのセオリーに100%従う必要がある。左右に貼る“制振材”は、形や大きさを左右で変えてはいけないのである。
ただし、注意点が1つある。それは「反対側の“制振材”を切り出すときには、“型紙”を裏表逆にして使う」というもの。反対側の“制振材”を切り出すときに“型紙”を裏返しにして使わなかったら、切り出した“制振材”は前後が逆になってしまう。くれぐれもご注意を。
“型紙”の起こし方は写真を参考にしていただきたい。サービスホールよりも大きな紙を用意してテープなどで簡易的にとめ、手で触ってサービスホールの形を確認しながら、それよりもひと回り大きな型になるように形をトレースし、その線のとおりにカットすれば完成だ。
今回はここまでとさせていただく。次回も“デッドニング”をDIYで行おうとするときの注意点を解説していく。お楽しみに。
【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part1 ドアスピーカー編 その13「“制振材”を切り出す際のセオリー」
《太田祥三》
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