HONDA S800、Alfa Romeo 1300 GT Jr. など…走ってよし、見てよし、クラシックカーのサーキットイベント
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このイベントは、クラシックカーで気軽にサーキットを走るための入門編という位置づけで開催されており、今回で23回目を迎えた。
1シーズンで4回開催され、6期目の3戦目にあたり、当初からその趣旨に賛同する参加者が多く、今回も100台近くがエントリー。パドックは様々なクラシックカーを見ることができた。
参加資格は1972年迄のモデル並びに継続生産車輌、姉妹車輌(シャシー、エンジンが同一)で 実行委員会が認めた車輌となる。しかし、これだけでは裾野は広がらないと、実行委員会では当初から年式を問わず積極的に参加してもらえ、そこでサーキットに慣れてもらいながら、クラシックカーの走る姿を間近に見てもらおうとスポーツ走行枠を設けてきた。そこからステップアップしてレースに参加するエントラントも数多く育っているようだ。
レースは車輌の改造度合いと、ドライバーの力量、そしてラップタイムに応じてクラブマンズ、クリスタル、スーパークリスタル、ハイパークリスタルの4カテゴリーに分けられる。そして、ラップタイムが1分17秒を切ると、“TBCCは卒業”という仕組みだ。
今回も各クラスともフルグリッドに近く、大いに盛り上がりを見せた。初回から数年はドライバーのマナーが問われ、荒れたレース展開になることが見受けられたが、今回は全くそういうことはなく、どのカテゴリーであっても“攻めるところは攻める、引くところは引く”というジェントルマンドライバーの基本が守られ、見ていても爽快な気分であった。
特に上級クラスであるスーパークリスタル、ハイパークリスタルでの上位のバトルは見事で、周回ごとにトップが入れ替わる激しさ。それであっても接触を含め事故が見られなかったのは、このイベントのオーガナイザーが地道にマナーを周知徹底してきた賜物だろう。
このTBCCでもうひとつ大きな特徴がある。それは戦前車クラスが設けられていることだ。今回は残念ながら4台しかエントリーがなかったが、他のサーキットイベントでは走ることができるカテゴリーがなくなってきていることから、ぜひ継続して開催してもらいたい。また、戦前車オーナーは積極的にこの場を利用して走ってもらいたいと感じた。
クラシックカーでサーキットを走ると痛快、見ても爽快…23th Tokyo Bayside Classic Cup
《内田俊一》
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