愛車を預ける「プロショップの精鋭たち」にみた眼差しと真髄 … センチュリーオートの30年
ショップ紹介
ショップレポート
視界に広がるこの光景は、柔和で優しくも壮大な志を胸に抱きながら創立30周年を迎えた、千葉県松戸市の老舗プロショップ「センチュリーオート」の精鋭たちにみた眼差しと重なる。
◆「センチュリーオート」設立と名車たちの産声
遡ること1989年。突如の幕開けとなった「平成元年」に世間がざわめく中、自動車の修理を中心に『クルマに関することはどんなことでも』をスローガンに掲げ、千葉県松戸の地にセンチュリーオートが設立された。
時を同じくして、日本を代表する名車たちが世に放たれた。初代ユーノス・ロードスターや、スカイラインGT-R(R32)、フェアレディZ(Z32)、MR2(E-SW20)、初代レガシィ…。30年を過ぎた今日もなお熱狂的な人気を博しているクルマたちのように、地元を中心とした多くのカーオーナーの信頼を集め、センチュリーオートも創立30周年を迎えた。
◆祝い花の香りで満ちる「創立30周年記念式典」
式典冒頭、センチュリーオートが2018年に松戸市優良企業大賞の最優秀賞を獲得した栄誉が告げられた。
続けて、BMW認定の修理工場やヤナセグループの鈑金塗装工場、さらには大阪トヨタ自動車直営の修理工場までもが、“本当に信頼できるプロショップの称号”として取得している、テュフ認証最高位「プラチナ認証」を業界に先駆けて取得したことも紹介。
会場に設置された4つの大型スクリーンには、今日に至るまでの企業沿革を背景に、真剣かつ親身な想いでお客様と接する各部門担当者たちの姿が。さらに、2020年に完成予定とされる新拠点のイメージが初披露されるなど、華々しいオープニング映像が公開された。
主催者を代表し、石井社長の挨拶が行われたのち、センチュリーオートの繁栄に欠かせない各人から祝辞が贈られ、乾杯へと続く。
祝辞で述べられたのは、創業当時から、素早い判断と揺るがない決断で邁進し続ける石井社長の戦略的な手腕の見事さと、常に技術力と人間力を磨き続けるスタッフたちの雄姿を讃える言葉だった。
各サービス部門を代表して5名のリーダースタッフが壇上でスピーチを行う場面では、所属部門のスタッフたちも起立するなど団結力の高さを伺わせた。15年から25年という長きに渡ってセンチュリーオートに貢献し続けている5名のスタッフたちを讃える永年勤続表彰も行われ、会場に温かい拍手が沸き起こった。
祝賀ムードが漂う歓談の合間、賑やかな音楽が鳴り響き、空気が一変。
エンターテインメント集団 ザクトのイリュージョニスト 慶氏が登場し、スーパーイリュージョンショーが始まった。多数のTV番組に出演経験がある慶氏は、来場者を巻き込み摩訶不思議なアトラクションを繰り広げる。テーブルに横たわったスタッフが浮かび上がるマジックでは、仕掛けを見抜こうと身を乗り出して凝視する人たちが続出するなど、会場のいたるところから驚きの声が上がる大盛況に。
興奮冷めやらぬまま、スタッフが中心となって「くじ引き大会」がスタート。豪華な景品にまぎれて、うっかり騙されてしまうコミカルな景品もあったりと、ユーモアあふれる大成功の催しとなった。
式典の最後には、石井専務による挨拶があり、ときおり笑いも交えながら、真に迫った想いが語られ、厳かな余韻を堪能しながらの閉幕となった。
◆愛車を預けるプロショップの精鋭たちにみる「真髄」
式典で何度も目にしたのは、懐の大きさと力強さがみなぎる石井社長と、すべてを見定めて包み込む凛とした石井専務が、常にスタッフたちを気遣う眼差し。それは決して一方通行なものではなく、スタッフたちにしっかり伝わっていた。石井社長と石井専務の想いに応えようと、奮闘しながら笑顔を絶やさないスタッフたちの真摯な姿があった。
それこそが、大切な愛車を預けるプロショップになりえた真髄なのではないだろうか。好景気ならいざしらず、この時代に30年間、自動車修理工場を継続し続けるのは幾度の苦難があったことだろう。それらをすべて乗り越え、センチュリーオートは、新しい一歩を積み重ね続けていく。
《カーケアプラス編集部@金武あずみ》
この記事の写真
/