懐かしのクラウンにセドグロ! 近代の豊洲にアメリカンな国産旧車が集結…ムーンアイズ第22回AON | CAR CARE PLUS

懐かしのクラウンにセドグロ! 近代の豊洲にアメリカンな国産旧車が集結…ムーンアイズ第22回AON

イベント イベントレポート
懐かしのクラウンにセドグロ! 近代の豊洲にアメリカンな国産旧車が集結…ムーンアイズ第22回AON
懐かしのクラウンにセドグロ! 近代の豊洲にアメリカンな国産旧車が集結…ムーンアイズ第22回AON 全 46 枚 拡大写真
市場の移転や来年に控える五輪など、著しく開発が進む東京・豊洲。9月7日、この地に懐かしい香りを漂わす国産旧車が集まった。

イベント名は「22nd annual ALL ODDS Nationals(オールオッズナショナルズ、AON)」。クルマを中心にカリフォルニアのカルチャーを広く発信するショップ「ムーンアイズ」主催の旧車の祭典で、今年で22回目を迎える。夏終わりの暑い日差しの下、カスタム大国アメリカの文化の影響を色濃く受け継いだ国産旧車200台が一堂に会した。





◆“カスタムの源流”が詰まったアワード受賞車たち

どれも美麗に磨き上げられ、ハードにカスタムされた参加車両だが、中でも一際目を奪われたのが、ムーンアイズのイベント恒例のアワード受賞車両だ。今回は自動車専門誌3誌による選出と遠距離からの参加を賞する「ロングディスタンス賞」、そして主催者ムーンアイズが表彰するアワードの計5台が受賞。

・ムーンアイズアワード:日産『セドリック(Y30)』
・ロングディスタンス賞:日産『サニートラック』
・専門誌3誌による選出:ホンダ『ステップワゴン』/日産『グロリアバン』/マツダ『カペラ』

アワード受賞車のセドリック
アワード受賞車のセドリック
アワード受賞車のサニートラック
アワード受賞車のステップワゴン
アワード受賞車のグロリアバン
アワード受賞車のカペラ
安いベース車両を綺麗に仕上げたステップワゴンや、20代の若きオーナーが乗る‘90年代スタイルを反映させたカペラ、キャブの象徴であるファンネルや磨き上げられたCA20エンジンなどボンネットの中まで磨き上げられたY30など、いずれもカスタムのルーツを感じさせる一台。18時間をかけて九州から自走してきたというサニトラもあっぱれだ。

もちろん、アワード受賞者以外の出展車両もみな一様に高いクオリティの仕上がり。AON併催のクラウンクラシックリユニオンで集結した観音クラウンから60系までの約40台のクラウンと合わせて、珠玉のカスタム国産旧車の一端をご紹介しよう。

カローラクーペSR
1979年式のサニーカリフォルニア
1973年式240Z
1978年式カローラレビンGT
1979年式ジムニー
1972年式ダットサントラック620


▼比較的高年式なカスタム車両

1991年式ms-9
1988年式アコードハッチバッグ
1988年式ランドクルーザー。奥は1989年式
1990年式マスターエースサーフ
1993年式カプチーノ


▼ずらりと並ぶ多彩なクラウン

併催された第5回クラウンクラシックリユニオン
併催された第5回クラウンクラシックリユニオン
併催された第5回クラウンクラシックリユニオン
1992年式クラウンワゴン。奥は‘95年式クラウン
1971年式クラウン


◆雑貨やフード、補修技術まで! アメリカンに彩るスワップミート

洗練されたカスタムカーに加え、ムーンアイズ主催イベントのもう1つの欠かせない魅力がスワップミート(蚤の市)だ。アメリカでは自動車用品に限らず日常文化として週末などに開催されており、ムーンアイズイベントでは珍しい逸品や掘り出し物を見つけられる機会として、ファンの間ではショーカーと並ぶ楽しみとなっている。今年は豊洲で初開催ということもあり、ユニークな雑貨類に加えて豊洲市場の食材を使用したフードトラックも出展し、会場に彩りを添えた。

アメリカンなアイテムに溢れるスワップミート
アメリカンなアイテムに溢れるスワップミート
アメリカンなアイテムに溢れるスワップミート
フードの提供トラックもエアストリームなどアメリカンな雰囲気

さらに、そうしたブースの中には旧車オーナーに嬉しい補修技術の展示も。キャブ車エンジンのオーバーホールなどを得意とするジャックポットは、オリジナルデザインを復元したマツダ・RX-7(SA22C)のシートを展示し、旧車オーナーの熱い視線を集めた。

ジャックポットブース
ジャックポットブース
ジャックポットブース

同社では、「ショーカーでも、磨き上げた外観に対して内装は劣化したままという車両は少なくない。これまでオリジナルデザインを復元するという選択肢がなかったので、旧車を楽しむ1つの方法になれば」(担当者)として、難燃性シートを使ったこのサービスを開始。製品化したばかりとのことで、今後、オリジナルの魅力や趣を大切にする旧車オーナーからの需要が高まりそうだ。



目につきやすい外装はもちろん、こうした内装からエンジン、足回りに至るまで思い思いのカスタムが施されたショーカーたち。見た目にも華やかな車両と合わせてノスタルジックなアイテムを展示していたオーナーもおり、豊洲の一角は時代を超えた空気に包まれていた。ムーンアイズでは各地で通年、様々なテーマのアメリカを感じるイベントを開催しているので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

《カーケアプラス編集部@相原駿》

この記事の写真

/

特集