マツダ ロードスターが約2000台! 10年に一度のビッグイベント…広島県三次市
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イベントレポート
マツダの三次自動車試験場は普段は部外者立ち入り禁止の自動車開発の聖地となるが、この日は「ロードスター」の生まれ故郷として、オーナーたちに公開される。「おかえりなさい」「ただいま」の挨拶でイベントはスタートした。そこに全国からロードスターとオーナーたちが、誕生の地となるテストコースに帰ってくる。そのために挨拶は故郷に帰ってきたようなものとなるのだ。
ちなみにイベントの主催はマツダではなく、オーナー有志による「ロードスター30周年ミーティング実行委員会」。あくまでマツダは協賛と言うスタンスではあるが、それでもテストコースをオープンし、運営スタッフとしてマツダ社員が参加する。
この日、三次に集まったロードスターは約2000台、参加者は約4000人。また、オーナーは日本国内だけでなく、フィリピンの約100名を筆頭に、オーストラリア、タイ、上海、英国、香港など、海外のロードスター・オーナーズクラブの面々も駆けつけている。
イベントの朝は早く、ゲートオープンは6時半から。会場入りを待つロードスターで、三次市内がロードスターであふれるという珍しい風景を見ることもできた。10時の開会式からイベントは本格的にスタート。歴代のロードスターの開発者によるスピーチを経て、ドクター・ストップにて参加を見送られた初代ロードスターの開発者である平井敏彦氏にむけた感謝の言葉、日本各地のロードスター・オーナーズクラブの紹介やオーナー、海外クラブのスピーチが続く。マツダCEOである丸本明氏と共に、関東方面での台風罹災者に対する黙とうも行われた。
メインステージでのスピーチをよそに、会場に展示された30台以上のロードスターの歴代限定車や、マツダで実施するレストアサービスの説明ブースにも人があふれる。また、30周年を記念する署名車への記入や、三次自動車試験場を巡るバスツアーへの長い列ができている。
昼食を経て、14時を過ぎると「ロードスターforever宣言採択」され、一旦、イベントは閉幕となる。そして、いよいよ、この日のメインイベントが始まる。参加したロードスター約1700台による周回路のパレードランだ。見送るのはロードスターの開発者を筆頭とするマツダのスタッフたち。故郷から出発するロードスターたちに送る言葉は「いってらっしゃい」。手を振って応えるロードスターのオーナーたちは、皆が笑顔で、どこか誇らしげでもあった。
マツダ ロードスター30周年ミーティング、約2000台が“故郷”三次に結集
《鈴木ケンイチ》
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