◆カーオーナーの素朴な疑問
電車通勤しているのですが、コロナが心配なので、思い切ってラパンを新車で購入しようと思っています。
先日ディーラーで展示車両を確認し、説明を受けたのですが「コーティングすれば、汚れが落としやすくなって洗車が楽になり、綺麗さが長持ちしますよ」と言われ、気になったのですが別途費用がかかるので迷っています。
はじめてのマイカーなので大事にしたいのですが、コストを抑えるために、駐車場も屋根なしの予定なんです。あえて費用をかけてやるべきなのでしょうか？
（さいたま市・25歳女性・会社員）
◆プロショップの回答
コロナ禍をきっかけにお車を購入されるご予定なのですね。はじめてのマイカーであれば、綺麗さや洗車しやすい状態を保ちたいと思われる気持ち、よくわかります。ご質問者様のように、新車購入のタイミングでなおかつ、屋根なしの青空駐車をされる場合こそ、コーティングを行う意味があると思います！
ボディには「塗装」が施されていますが、ホコリやスス、泥、砂、花粉、排気ガス、虫、鳥の糞などで汚れます。雨が降ったあと、ボディに付着した雨水が汚れていることがありますよね。紫外線もダメージになります。走行中はもちろんですが、ガレージがなくボディカバーもなしの青空駐車の場合は、四六時中、悪影響を受け続けることになるのです。
こういった状況下で活躍するのが、コーティングです。クルマをより美しく艷やかに魅せるために施工するものと思われがちですが、コーティング本来の役目は「犠牲被膜」として塗装を守ることなんです。犠牲被膜とは、ボディを透明のラップで包み込むようなもの、といえばわかりやすいでしょうか。
新車時は、汚れや水アカ、痛みなどがあまりないため、ホコリの除去や温度調整なども可能な専用のコーティングブースを導入しているプロショップであれば、わりとスムーズにコーティング作業を行えるでしょう。ですが、新車からしばらく経過している場合は、より入念な「下地処理」が必要となります。しっかり丁寧に汚れを落とし、電動ポリッシャーを使いこなして、美しく磨き上げる（研磨）技術を持つ経験豊富な職人に依頼することをオススメします。様々なコーティング剤があるのですが、最も重要なのは下地処理だと言われています。
また、一度コーティングをすれば、その効果が何年間も長く続くことを期待される方が多いと思いますが、塗装に代わってコーティングの層（被膜）が汚れや痛みを受け止めているので、いずれ効果は薄れていきます。その状態は「コーティングが落ちた」のではなく、様々なダメージから守ってくれたと考えるのが自然です。車の使用状況によって効果の持続期間に差が出てくることを覚えておくと良いでしょう。
コーティングの効果は半永久的ではありません。継続的に、汚れを落としやすい状態を保つには、再施工が必要になります。お車の使用頻度や駐車状況などで変わってきますが、2年に1度、車検のタイミングで再施工を検討するのがひとつの目安でしょう。最初から高額なコーティングを行うのは気が引ける方は、リーズナブルで効果期間も短めのお試しプランや、ボディ全体ではなく、ヘッドライトやホイールなど、部分的なコーティングが可能かプロショップに相談する方法もありますよ。
最後に、コーティング後のケアで必ず行ってほしいことがあります。虫の死骸や鳥の糞は放置せず、気付いたときに対処してください。放置するとこびりついて致命的なダメージにつながります。クルマ専用のクリーナーを使用する際は、コーティングの被膜を溶かす場合があるので注意が必要です。
また目に見えるほど汚れていなくても、月に1回程度は洗車を行い、このときしっかり水を拭き取って下さい。水道水には、ナトリウムやマグネシウムといった不純物が含まれているので、水を拭き取らずに乾かしてしまうと、不純物がシミの原因になります。水がよく流れる部分は黒ずみができやすいので、確実に拭き取ってくださいね。あと、カンカン照りの日に洗車する方も多いと思いますが、水が乾きやすいので最適とはいえません。曇りの日に洗車して、しっかり水を拭き取って下さい。
ちなみに当社（センチュリーオート）では、冷暖房完備で湿度調整まで可能な専用のコーティングブースがあり、水道水に溶け込んでいる不純物をほぼ完全に除去した「純水」による手洗い洗車を行っております。お客様のご希望に合わせ、リーズナブルなプランもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
◆カーオーナーさんの「質問」に回答してくれたプロショップさんは……
千葉県松戸市にある「センチュリーオート」コーティング担当 小沼さんです！
◆ショップ情報◆
センチュリーオート
〒270-2221 千葉県松戸市紙敷510番地
tel.047-392-3757
www.a-cent.co.jp
