◆カーオーナーの素朴な疑問
新車で購入したクルマが、そろそろ2度目の車検を迎えるのですが、継続せず乗り換えを検討しています。
コロナ禍は続くでしょうし、大雨や地震が増えているので大きな出費は避けたいのが本音ですが、中古車ではなく、いま人気の新車に乗りたいんです。乗り換え時のコツや節約術ってありますか?
(佐賀市・38歳男性・公務員)
◆プロショップの回答
ここ数年の豪雨や地震には驚くばかりです…。コロナ禍で心配や不安があることで、車の利用頻度が増えている方が多いようです。
ご質問者様は今年2度目の車検ということは、新車から5年目ですね。人気車種だったり、車の状態によって変わってきますが、5年目であればリセールバリュー(再販価値)はそれなりにあると思います。
新車購入後、3年目がひとつの節目と言われますが、5年以上経過すると、経年劣化による部品交換の必要性も高まり、中古車として価値が大きく下がる傾向があります。まずは買取査定に出して、車両の価値を把握しましょう。
◆低コストで新車に乗るには?
1)カーシェア&レンタカー
費用を抑えて新車に乗る方法ですが、乗車頻度が少なく「所有」しなくても良いのであれば、カーシェアリングサービスやレンタカーの利用をオススメします。年に数回、長期休暇のときにしか乗車しないのであれば、最も低コストでしょう。国産車、輸入車、キャンピングカー、福祉車両など種類も豊富です。ちなみに、新車選びで迷った時に、試乗目的で数日利用するのも手ですね。
2)定額マイカーリース
毎日の通勤など日常的に利用する場合は、新車の定額マイカーリースという選択肢があります。毎月定額を支払えば乗り放題、使い放題。いわゆる「サブスク(サブスクリプション)」ですね。通常の新車購入と違い、頭金はゼロ。車検費や自動車税、メンテナンス費などが含まれているので、一度に大きな出費は抑えられます。
このとき、契約するリースサービスによって、契約期間が異なるので要チェックです。最終的に購入(所有)できるケースもありますが、契約中は走行距離の制限があったり、基本的に中途解約やカスタム改造はNG。契約時にカーナビやETCなどを有料オプションで設定できますが、月額費は高くなります。リース後に取り付ける場合は、契約会社に事前に確認してくださいね。
また、法律で義務付けられている「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」は定額料金内に含まれますが、任意保険は別。契約中に事故による全損や修理が必要になった場合、契約したドライバーの負担になるので任意保険に加入したほうが安全です。このほか当然ながら、駐車場の確保(駐車場代)やガソリン代も、その都度ドライバーのコストとなります。
月々定額1万円で新車に乗れる、と聞くと、とても低コストな印象を受けますが、冷静にじっくり検討してください。
3)低金利な自動車ローン
新車を所有したい場合は、ディーラーや新車販売店で現車を確認して購入するのが一般的ですが、来店せず車も見ずにネットで購入する方もいらっしゃいます。
一括で購入するのが最もお得ですが、大きな出費を抑えたいなら、自動車ローンです。このとき重要なのは「金利」。経済状況の影響を受けない固定金利と、景気が良くなると高くなる変動金利があることを、覚えておきましょう。
自動車ローンは、銀行、信用金庫、ディーラー、自動車販売店、消費者金融と「業種」によって異なり、金利をはじめ、審査条件や契約手続き、対応スピードが違います。お勤めの会社の福利厚生で、社内貸付制度を利用できる場合もありますね。
なお、ディーラーではローンプランとして「残価設定ローン(残価設定型クレジット)」を用意しています。3年から5年乗ったら下取りに出すことを前提にしたもので、下取り価格を契約時に設定して車両価格から差し引いた額でローンを組めるのがポイントです。金利が低く、残価が高い車を購入するときに活用すればメリットはあるでしょう。
4)補助金の活用
購入する車種が限定されますが、エコカー減税やクリーンディーゼル補助金といった制度を活用する方法や、65歳以上のドライバーで特定車種なら利用できる「サポカー補助金」もあります。このほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、岩手県の金ケ崎町では、一定条件のもと「自動車購入補助金」が創設されました。今後、各地域でも同様の補助金がスタートする可能性はありそうですね。
◆最近のクルマは「整備や修理」に費用がかかる
低コストで新車に乗る方法は、お伝えした通りいくつかありますが、より重要なのは整備や修理費です。
高度な安全運転支援システムが搭載された最近のクルマには、フロントガラスにカメラが設置されていたり、エンブレムやバンパーにセンサーが搭載されているのはご存知でしょう。
こういった車の整備・修理時に、フロントガラスやバンパーを取り外した場合は「エーミング」という作業が必要になります。もしエーミングを行わなかったら、高度な機能が正しく稼働せず誤作動を起こして予期せぬトラブルや事故に発展する可能性があるのです。また、車体を軽くするために、鉄だけでなくアルミ合金やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が採用されているクルマが増えており、修理には専用の設備が必要になります。
つまり、最近のクルマは整備や修理費用が高額になりがちで、部品の入荷にも時間がかかります。人気の新型車を取り扱っているディーラーや自動車販売店は全国各地にありますが、最近のクルマをしっかり整備し、安心・安全な状態に修理できるかというと……。
要するに、新車購入時の「初期費用」を抑えるだけではあまり意味がありません。購入、整備、修理、ロードサービス、自動車保険に至るまで「トータルコスト」を考えましょう。特定のサービスしか依頼できず、たらい回しのように、その都度異なるショップを探すのは手間と費用がかさみます。それらすべてをひとつの自動車プロショップでお願いできれば、結果的にコストを抑えられ、安心してカーライフを過ごせるでしょう。
当社(朝日自動車)では、アルファードやエスクァイアといったラグジュアリーなミニバンを中心とした、最新型のお車の購入相談はもちろん、より長く大切な愛車にお乗り頂くためのサポート体制が整っています。クルマに関するすべて(車両販売・車検・整備・修理・鈑金塗装・ロードサービス・自動車保険など)を滞りなく一括で行える『ワンストップサービス(トータルサービス)』が強みです。お客様の長期的なコストを考慮した様々なご提案が可能ですので、いつでもお気軽にご相談ください。
◆カーオーナーさんの「質問」に回答してくれたプロショップさんは……
福岡市博多区にある「朝日自動車」の金谷店長です!
◆ショップ情報◆
朝日自動車
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