「頭文字D」の聖地にロータリーピックアップや幻のシトロエンGSビロトールも!…榛名ロータリーミーティング2020
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イベントレポート
10月24日(土)、榛名山麓の渋川スカイランドパーク駐車場で「榛名ロータリーミーティング2020」(主催/レーシングカフェD'zgarage)が開催された。天候に恵まれたこの日は、全国からロータリー車を中心に約600台が集結し、会場の至る所で、参加者同士が“ロータリー談義”に花を咲かせていた。
◆ファンを魅了し続ける“ロータリーエンジン”
1950年代末に、旧西ドイツで開発されたコンパクトかつ軽量でありながら、高出力を誇った新しいエンジン…発明者のフェリクス・バンケルの名を取り“バンケル・エンジン”または“バンケル型ロータリーエンジン”と名付けられたそれは、当時の人々に大きな衝撃を与え、現在に至るまで熱狂的なファンを生んだ。
今回のイベントの対象車両は、ロータリーエンジン搭載車と新車時にロータリーエンジンを搭載していた全車種と幅広かったため、多種多様な車両が揃った。中には日本に数台しか現存していないというロータリーピックアップや、日本に1台という2ローターを載せた幻のシトロエンGSビロトールなど、極めて貴重な車両もお目見え。激レア車を前に歓声を上げながら、カメラのシャッターを切る参加者の姿に、ロータリーファンの熱さが垣間見えた。
この他、マツダ767Bの迫力の4ローターサウンドを間近に聞けるコーナーには、開始前から人だかりができており「エンジン音とその排気を感じたくて1時間前からマフラーの前を動いていません」という猛者も現れ、会場は大いに沸いた。
また、出展車両の中には、長野県岡谷市の郷田鈑金・駒場豊氏がレストアを手掛け、今年1月の東京オートサロン2020で披露した「郷田RX-3」の姿も。オートサロン時には掛かっていなかったエンジンが始動しており、新たな命が吹き込まれたRX-3の姿も印象的だった。
かつて“ガスカズラー”(=ガソリンがぶ飲み)という不名誉な異名をとったRE車。今回のミーティング参加者の一人に話を伺うと「リッターで3~4キロ走れば良い方ですが、燃費やエコ性能では測れない魅力がロータリーには詰まっています」と熱い答えが返ってきた。また別の参加者は「日本で一番ガソリン臭いけど、熱い思いを共有できるミーティング」とも語ってくれた。
コロナ禍で様々なイベントが延期や中止を余儀なくされているが、こういった熱を感じられるイベントが、少しずつでも再開されていくことを願いたい。
《カーケアプラス編集部@松岡大輔》
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