愛車の『ガレージハウス』として、昭和の “ 文化住宅 ” をリノベーション!…東大阪市
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文化住宅とは、近畿圏では主に、昭和の高度成長期に労働者が生活するための受け皿として大量供給された、2階建て木造アパートのことをさす。現在も大阪都心の周縁部に多く残っているが、そのほとんどが空室に悩まされている。しかし、建て替えでは投資回収が見込めないため、手つかずとなっているのが実情だ。
今回のプロジェクトでは、バイクや自転車を屋内で保管・メンテナンスしたいユーザーにターゲットを絞り込み、時代のニーズに合わなくなった文化住宅をガレージ機能を屋内に備えた物件に生まれ変わらせた。木造軸組のスケルトンまで解体し、耐力壁や屋根の軽量化によって耐震性をアップ。部分的な断熱改修も行い、住宅としての性能向上も図りながら、4畳半20戸からなる文化住宅を3戸のガレージハウスへとリノベーションした。
一見大胆な改装に思えるが、躯体を残して解体したがらんどうの空間に、居住用のハコを挿入した明快な操作。その結果できたのが2階のフリースペースと天井高のある土間部分。この大きな空間を活かし、趣味も愛車も仕事も全部住まいの中に詰め込んだ、欲張りで浪漫のある暮らしを提供する。
内装は全体的に仕上げ切らないスタイルを採用。床、土間部分の壁面は構造用合板で自由にカスタマイズできる余地を残している。2階では既存柱梁を活かして、カーテンなどで自由に空間を仕切ることも可能。天井高も広く開放感があるので、用途は無限大。季節の良い時には、生活拠点として利用すればアウトドアな気分も味わえる。
場所は東大阪市永和2丁目。専有面積は74.83平米。家賃(管理費含む)は10万5000円。敷金・礼金は各1か月となっている。
昭和の「文化住宅」を「ガレージハウス」にリノベーション 東大阪市
《纐纈敏也@DAYS》
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