猛暑! 愛車をいたわるコツ…エアコンの効きも変わる | CAR CARE PLUS

猛暑! 愛車をいたわるコツ…エアコンの効きも変わる

特集記事 コラム
猛暑! 愛車をいたわるコツ…エアコンの効きも変わる[カスタムHOW TO]
猛暑! 愛車をいたわるコツ…エアコンの効きも変わる[カスタムHOW TO] 全 3 枚 拡大写真

まだまだ続く暑い夏を乗り切るにはツボを抑えたカスタムと乗り方も重要で、ドライビングによってクルマの傷みもエアコンの効きも変わってくる。ちょっとしたコツを掴むことで猛暑のカーライフが大きく変わるのだ。

◆オイル、冷却水の交換は夏を迎える間にしておきたい

猛暑では人間同様にクルマにも厳しいのは同じ。では、どうしたらクルマをいたわることができるだろうか。まずはきちんとした消耗品のメンテナンスをしておきたい。

まずはエンジンオイルを交換。できれば少し粘度の高いものにして、油温上昇とそれに伴う油圧の低下に備えておきたい。意外とアイドリング時は油圧が低く、エンジンにダメージを与えやすい。エアコンを掛けて猛暑の中、アイドリングで渋滞にハマるとか、ときには仮眠を取るなんてことは結構エンジンにはつらい状況なのだ。

次にエンジン冷却水の確認。新車から10年以上経過して、冷却水のメンテナンスを怠っていると、ラジエーターや水路が汚れで詰まっていることがある。クーラント交換時にしっかりと水路の洗浄をしてもらって、新しいクーラントに交換したい。ときにはヘドロのような汚れが出てくることもあり、それが水路の細いラジエーターを詰まらせてしまうこともある。そうなると冷却性能も落ちてしまうので、冷却水交換は重要なメンテナンス項目だ。

◆真夏でも始動直後はエンジンは冷えている

では、夏場に運転で気をつけるべきポイントはというと、まず走り出しから。寒い時期はエンジンを掛けたら停止して暖気は不要だが、ゆっくりと走り出して少しずつエンジンを温めたい。アイドリングで温めるのはオイルが硬いので最初はある程度油圧が高いが、温まってくると油圧が下がってしまうので油膜切れを起こしやすい。それにミッションやデファレンシャル、ドライブシャフトのグリスなど各部は温まらない。走りながらクルマ全体を少しずつ温めていくのがオススメだ。

これは冬場だけかと思いきや夏場も同じ。エンジン内部の温度に比べれば外気温はさほど関係ない。しかし、ドライバーは夏場は暑くてたまらないのでエンジンを掛けたらすぐに走り出して、エアコン全開で涼しくなりたいもの。しかし、エンジン内部の温度は真夏でも真冬でも大差ないので、始動直後はゆっくりと余裕を持って走ってもらいたい。

◆エアコンは走っている方が効く
赤信号時もふわっと止まった方がいい

エアコンはコンデンサーで熱を車外に放出している、そのためにエアコンをONにすると電動ファンが回って、コンデンサーに空気を吸い込むようになっている。しかし、それ以上に走行して風を取り込んだほうが効果は大きい。

とくに古いクルマや輸入車など、エアコンの効きが強くない場合、アイドリング状態でファンによる送風だけではあまり涼しくならないことがある。ならば、できるだけ風を取り込むように走ったほうがエアコンが効く。とくに信号が赤になった時、高い速度のまま信号に近づいて停車するよりも、信号が赤くなったら少しずつ速度を落としていって、停車する時間を短くしたほうがエアコンが効きやすいのだ。

◆エアコンの効きや水温ダウンなら穴開きボンネットも効果大!!

エンジンルームの温度を下げれば水温も下がりやすいし、エアコンも聞きやすくなる。ラジエーター交換も効果があるが、そもそも多くのクルマの場合、エンジンルームに走行風が入る開口部はあるが、抜ける場所がなくて行き止まり状態になっていることが多い。ならば、抜ける場所を作ってあげれば、走行風が吹き抜けるようになり熱交換の効率がアップする。開口部を増やそうとすることがあるがそれよりも風を抜く場所を作ったほうがよい。

そこで効果的なのが穴開きのボンネットだ。それも空気を取り込むタイプではなく、空気を抜く後方向きに穴が開いているもの。ラジエーター直後に風を抜く穴があるものもあるし、ストラットタワー付近に穴があるものもエンジンルームから空気が抜けやすい。

空気が抜けるようになると、もっと走行風を取り込めるようになるのでラジエーターの効率もコンデンサーの効率もアップできる。穴の位置によっては雨が降るとエンジンにダイレクトに水が掛かるものもあるので、注意が必要。普段乗りや暑くない時期は付属のカバーがあるボンネットにすると気兼ねなく乗ることができる。


猛暑! 愛車をいたわるコツ…エアコンの効きも変わる[カスタムHOW TO]

《加茂新》

この記事の写真

/

特集