みちのりホールディングスと東京電力ホールディングスは7月19日、みちのりHDがバス運行管理最適化のノウハウ提供とシステム、東電HDがエネルギー需給調整マネジメントシステムを担い、両社で一体となった電気バス向けエネルギーマネジメントシステムを開発すると発表した。
開発したバスエネルギーマネジメントシステムを関東自動車、福島交通、茨城交通が導入予定の電気バス218台で検証する。電気バス導入の経済性、実用化に向けて検証する。バスエネルギーマネジメントシステムを大規模なフリートに適用する取り組みは国内で初めて。
実証事業で開発を目指すバス エネルギーマネジメントシステムは、電気バスの運用を踏まえ充電タイミングの分散による電力負荷軽減や再生可能エネルギーの優先調達、蓄電池容量低減などを実現する。これによって電気バスのライフサイクルコストの削減とカーボンニュートラルの両立、地域のレジリエンス向上に寄与する仕組みの実現を目指す。
電気バス導入は車両価格だけでなく、ライフサイクルでの経済性の観点から導入障壁が高く、エネルギーの効率的な利用の観点では、地域のエネルギー需給との調整が必要になる。このため、地域単位での導入モデルの構築が求められている。実証事業では参加各社が事業活動を通じて培ってきたそれぞれの強みを活かし、路線バスの効率的な運行を可能とするバスエネルギーマネジメントシステムを開発し、電気バスの普及と地域エネルギーマネジメントの取り組みを推進していくことを目指す。
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