クラウンは商用車だった?思い出の「50年前の東京モーターショー」【懐かしのカーカタログ】 | CAR CARE PLUS

クラウンは商用車だった?思い出の「50年前の東京モーターショー」【懐かしのカーカタログ】

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1972年東京モーターショー、トヨタのパンフレット
1972年東京モーターショー、トヨタのパンフレット 全 13 枚 拡大写真

今回は今からちょうど50年前、1972年の東京モーターショーで配布されたトヨタのパンフレットを見てみたい。この時代は“乗用車”と“商用車”の2部構成で、今となっては懐かしい車種が顔を揃えている。

まず商用車から見ていくと、先頃16代目の新型が発表された『クラウン』と『マークII』が最初のページに登場。『クラウン』は新型では4タイプが一斉に発表され話題となったが、もともと豊富なバリエーションをもつクルマだった。

1972年東京モーターショーのパンフレット。クラウンとマークIIにも商用バンがあった。

世代にもよるが、写真のパンフレットでは4代目のいわゆる“クジラクラウン”世代のバンと7人乗りのカスタムが載っているが、このひとつ前の世代まではピックアップトラック(シングルとダブルがあった)もあった。

また『マークII』は2代目のバン。同じハイオーナーカーで当時のライバル車だった日産『ローレル』がバンを用意しなかったのに対し、“マークIIバンはどこへ出してもけっして乗用車にひけをとらない車”とアピールしている。

1972年東京モーターショーのパンフレット。色とりどりのトヨタの商用車たち

もう1ページでは『パブリカ』『カローラ』『コロナ』の商用車群が並ぶ。『パブリカ』は2代目時代のモデルで、ピックアップなど「昔、近所の酒屋で使っていた」などと懐かしく思い出される方もおられるのでは。『カローラ』は2代目だが、2ドアと4ドアの2つのボディタイプが用意されていた。『コロナ』もいまや懐かしい車名だが、この頃は乗用車と同名のこうしたコマーシャルバンは必ず用意されていた。

ほかに商用車といえば1ボックスも生活を支えるクルマとして欠かせない存在だった。72年のパンフレットでは、『トヨエース』の次の世代の『ハイエース』『ミニエース』『ライトエース』があり、『ミニエース』『ライトエース』にはトラックも用意された。

1972年東京モーターショーのパンフレット。商用バンの代名詞「ハイエース」も

なお乗用車版のパンフレットには、1967年に登場した『センチュリー』を筆頭に『クラウン』『マークII』『コロナ』『カローラ』『スプリンター』『パブリカ』のほか、商用モデルを持たなかった『カリーナ』と『セリカ』の初代モデルも紹介されている。

まだ子供の時分にモーターショー会場へ親に連れられて足を運び、このパンフレットを貰ってきては自宅で飽きることなくページを捲って眺めた……筆者にとってもそんな思い出深いパンフレットだ。

1972年東京モーターショーのパンフレット。セリカ、カリーナには商用車は用意されなかった

《島崎七生人》

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