DIYの「オイル交換」はリスクがある! 気をつけたいポイントとは? | CAR CARE PLUS

DIYの「オイル交換」はリスクがある! 気をつけたいポイントとは?

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落とし穴だらけのセルフメンテ、オイル交換“くらい”自分でできる!?~カスタムHOW TO~
落とし穴だらけのセルフメンテ、オイル交換“くらい”自分でできる!?~カスタムHOW TO~ 全 4 枚 拡大写真

カスタムでありメンテナンスの第一歩であるオイル交換だが、ミスはエンジンブローに直結する。リスクの高い作業だけに間違えないように作業するようにしたい。

オイルはもっとも重要であり、もっともカスタムしやすい部分でもある。純正オイルでももちろん事足りるが、ちょっと良いグレードのオイルにすればスムーズさが高まったり、燃費性能が良くなったりもする。粘度を季節に合わせて変えることも有効だし、サーキット走行に行くからちょっと硬めのオイルにしてみようなど、もっとも安価にフィーリングを変えられるパーツのひとつ。だからこそ、オイル交換だけは自分で行なうという人も多いだろう。そこで気をつけたいのがその作業だ。

簡単そうに見えるがオイル交換でのワンミスは即エンジンブローにつながる。オイル漏れが起きていたらエンジンが焼き付くのはもちろん、オイル量は入れ過ぎも少な過ぎもダメ。そもそもいつオイルの量は見るかという点も気をつけたい。そういったオイル交換には多くのリスクがある作業なのだ。

◆気をつけたいポイント【1】
オイル銘柄とグレードの選び方

エンジンオイルは純正指定のグレードがあり、それに従ったものを選ぶようにしたい。APIなどの規格があり、その規格のどのグレードを取得しているオイルなのか。エンジンの指定はどのグレードなのかを確認する必要がある。具体的には近年の直噴ダウンサイジングターボエンジンでは、低回転からブースト圧を高く掛けるのでノッキング(異常燃焼)が起きやすい。そこでAPIでは最新のSP規格が誕生。このSP規格のオイルは、ノッキングが起きやすい成分を排除しているのが特徴なのだ。

なので、最新のダウンサイジングターボエンジンでSN+やSP規格が指定のエンジンには、それまでの規格のオイルは入れてはいけない。ノッキングが起きやすく、エンジンに重大なダメージが及ぶ可能性もあるのだ。意外と高性能なスポーツオイルでは、この規格を取得していないこともある。まずは愛車にそのオイルが適合しているかを把握するべき。

◆気をつけたいポイント【2】
オイルの量はいつ計るのか

オイルの量も大事なポイント。まず少なすぎるのはありえない。レベルゲージのフルとローの間にオイル量があればOKということになっているが、できればきっちりとフルのラインまで入れておきたい。

まず、そもそもいつ計ったのかが大切。エンジン停止直後に計るのと数十分後に計るだけでも量は変わるし、翌朝のエンジン始動前に計ったらさらに変わる。とくに水平対向エンジンはヘッドとオイルパンの高低差が少ないのでオイルが戻るのに時間掛かる。そのあたりを把握して量を調整しないと、規定量を遥かに入れすぎてしまうことになる。そうなるとブローバイガスに多量のオイルが含まれて、インテークからエンジンに入り、白煙を噴いたりエンジン内部がオイルで汚れてしまう。

◆気をつけたいポイント【3】
ドレンボルトのトルクは管理されているか

オイルを抜く時に緩めるドレンボルト。これを締める時に圧倒的に多いのが締めすぎによるトラブル。緩んではイケないとギューギューと締める人がいる。そういった意識がなくても、長いメガネレンチを使えば自然と強く締めすぎてしまうことも多い。とくに最近のクルマはオイルパンにアルミ製が増えていてシビアになっている。昔は鉄製だったので、ある程度締めすぎても大事には至らなかったが、アルミ製オイルパンだと締めすぎてそのままねじ切れてしまうことも珍しくない。オイルパンにひびが入って、そのままオイルパン交換が必要になることもある。そうなると部品が届くまでエンジンをかけることもできない不動車となってしまうのだ。

ドレンワッシャーも毎回交換が必要だが、そのまま使い回す人も多い。それが原因で漏れたり、緩んだりすることもある。そういったリスクがつきまとう。ドレンボルトを締めるときは絶対にトルクレンチを使うことが必須なのだ。そういった気をつけなければならない点が満載なのがオイル交換なのだ。それらをきっちりと行っていればセルフ交換もありだが、自信がないのならお店での交換工賃は驚くほど安い。これらの内容に気を配ってプロが作業してくれることが1000円とか1500円。決して高くない。むしろ安すぎるくらいの価格なのだ。

落とし穴だらけのセルフメンテ、オイル交換“くらい”自分でできる!?~カスタムHOW TO~

《加茂新》

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