英国の高級スポーツカーメーカーの老舗、アストンマーティンがそのデザイン力を生かして、住宅を企画したらどうなるか。東京を代表する建築とスタイルの中心地の南青山に、プライベートホーム「No. 001 南青山」が建設中だ。
アストンマーティンは日本市場で不動産事業を展開するにあたり、日本の高級不動産会社「VIBROA」とパートナーシップを結んだことを、11月28日に明らかにした。この物件は、アストンマーティンによる高級住宅のアジア初の例となる。
ルーフテラスから東京の景色を一望できる4階建て住宅は、すでに個人の購入者に販売され、2023年11月に完成する予定だ。この住宅はオートモーティブギャラリー、ワインセラー、ホームシアター、ジム、プライベートスパを備える。アストンマーティンのデザイン理念が反映され、インテリアスタイリングと家具も、アストンマーティンによる企画だ。
南青山の物件は、米国の物件に続くアストンマーティンの住宅プロジェクトだ。マイアミのウォーターフロントタワーは、2023年夏の入居開始に先立ち97%が完売しているという。
アストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンは「VIBROAとアストンマーティンは、最先端のデザインとテクノロジーに伝統的なハンドクラフトマンシップを融合させるという、共通の情熱を持つ。このコラボレーションは、西洋と日本の文化の最高の融合だ」と述べる。
またVIBROAの吉田利行最高経営責任者は「アストンマーティンのような象徴的な高級ブランドと協力できるのは嬉しい。日本の不動産業界に独自の次元をもたらすだろう」とコメントしている。
今回のVIBROAとのパートナーシップは、アストンマーティンの戦略的成長市場である日本において高まる消費者ニーズに対応し、ブランドプレゼンスを強化することが目的だという。