BYDオートジャパンは、三菱倉庫に完成車と補修部品などの物流を委託すると発表した(1月12日)。
三菱倉庫は、BYDが日本で展開する乗用車事業で、 中国からの車両の入港から整備、 国内輸送、 アフターパーツの保管・全国配送といった物流業務、納車前点検・整備を一気通貫で受託する。
この一環として両社は1月10日、日本における高品質、安定的に電気自動車(EV)を供給するため、神奈川県横浜市大黒ふ頭に、内外装や走行性能などの納車前点検を行うBYDオートの「PDIセンター」を開設した。
BYDは2022年7月に日本の乗用車市場への参入も発表し、日本法人のBYDオートが1月31日からEVタイプのSUV『ATTO 3』、2023年中頃にコンパクトEVの『ドルフィン』、2023年下半期にセダンタイプのEV『シール』の3車種のEVを販売する予定。
三菱倉庫は、倉庫保管から陸上運送、国際輸送まで一貫した物流サービスを展開、機械・電機、食品・飲料、医薬品など幅広い顧客の物流をサポートしている。自動車関連では、パーツセンターやモータープールの運営、完成車輸送など、様々なサービスをワンストップで提供している。現在、「先端技術の活用による高付加価値サービスの開発」を経営計画の基本方針のひとつに位置づけ、ロボティクスやAIの活用を積極的に進め、車載バッテリーの保管などの物流サービスも強化している。
PDIセンターは、整備工場にモータープールを併設しており、内外装や車両の仕様、性能の検査など、納車前の品質管理を担う拠点となる。