住友ゴムは、耐偏摩耗性能とライフ性能を大幅に向上した低床バス用リブラグタイヤ、ダンロップ「SP537」を3月1日から発売する。全2サイズで価格はオープン。
SP537は、車両の加減速やロータリーでの旋回、停留所への幅寄せなど、路線バス特有の荷重変動で発生する偏摩耗を抑制したロングライフタイヤ。また、バリアフリー対応縁石へのタイヤ接触を考慮した新形状サイドプロテクターを採用している。
新開発の独自パターンでは、偏摩耗の起因となる鋭角部を減らしたシンプルなブロック形状を採用。また、ショルダー主溝のジグザクを緩やかにすることでブロックの振れ幅を小さくし、溝付近のブロック剛性を高めた。これにより、直進時・旋回時ともに摩耗エネルギーを均一化し、耐偏摩耗性能を従来品(SP527)から大幅に向上。ライフ性能の向上にも貢献している。
また、カーボンとポリマーの吸着点を増やした「S.A.微粒子カーボンIV」を採用することで両者の結合力を強化。耐偏摩耗性能に加え、ライフ性能を従来品比で1.2倍以上向上している。さらに深溝サイプを採用することで、従来品にあった摩耗初期でのトレッドパターンの外観変化やエッジ成分の低下を抑制。摩耗後期になるとジグザク溝が強調される溝形状の採用と合わせてウエット性能の持続性を高めた。