ホンダの創業者の一人であり最高顧問を務めた藤澤武夫氏が、米国自動車殿堂に選出され、殿堂入りすることが発表された。
米国自動車殿堂による授賞式典は7月20日、米国デトロイトで挙行される予定。同じくホンダの創業者である本田宗一郎氏も、1989年に日本人として初めて米国自動車殿堂入りをしている。
藤澤武夫氏は、創業者 本田宗一郎とともに黎明期のホンダを率い、1959年のホンダ初の海外現地法人アメリカン・ホンダモーターの設立や、米国での二輪車販売開始時における自前のディーラー網の構築など、その後のホンダのグローバル事業拡大の礎を築いた。また、1960年に研究開発部門を「本田技術研究所」として分離し独立させることで、個性と能力の自由な発揚を通じた新価値の創造を促すなど、現在に至るホンダの発展に大きく寄与した。
本田宗一郎氏との出会いは、ホンダが創業した翌年の1949年。ビジネスに対する考えや将来の夢で意気投合し、ホンダに入社した。本田宗一郎氏が、研究開発や生産といった技術領域に集中する一方、藤澤武夫氏は営業や財務、マーケティングといった事業領域を一手に担い、本田宗一郎氏と二人三脚でホンダを率いた。その後、2人のパートナーシップは、1973年3月に2人が揃って引退するまで、約25年間続いた。