クルマの長期保有化が進む中、美観維持や保護を目的とした「ボディコーティング」施工の注目度は高い。ボディコーティングは、ボティ塗装表面に特殊な溶剤を塗布して “犠牲被膜” を作ることで、汚れやキズ、紫外線による経年劣化などからボディを守るのが役割。世界各国で開発された様々なボディコーティング剤があり、撥水性や親水性、耐熱性、自己修復など機能性は様々だ。
3月7日~9日に東京ビッグサイトで開催された、自動車アフターマーケットの国際展示会「第20回 国際オートアフターマーケットEXPO 2023(IAAE 2023)」に出展していた、株式会社Bulletのブースでは、新商品としてガラスコーティング施工車の弱点に着目したコーティング剤や、カーディテイリングに特化したスプレーガンを展示していた。
株式会社Bulletは、1986年創業の老舗カーディテイリングショップ「FunCruise」が母体となり、同ショップが積み上げてきた技術や知見のもと、こだわりのポリッシャーやコンパウンド、バフ、コーティング剤などを提供するオンラインショップや、ポリッシャーの修理対応も行うクルマ磨きに特化した体験型専門店「Bullet」の運営のほか、カーディテイリングビジネスの独立開業に向けた相談なども受け付けている。
その同社がブース内で、新製品として展示していた『ナノセラミックコート/PRO』はガラスコーティング施工車の弱点に着目したものだった。
同社に話を聞いたところ、通常の洗車では落ちない激しい汚れが付着したガラスコーティング施工車に、アルカリシャンプーを使うとコーティング層にダメージをあたえてしまう場合もあるという。
その解決策として、ガラスコーティングの上に、高耐久・耐ケミカル性、特にアルカリ性ケミカルに耐える『ナノセラミックコート/PRO』でトップコート層をつくれば、シミになりにくく、汚れてもリセットできる保護機能を付与できる、と話していた。
また『ナノセラミックコート/PRO』は、ボディはもちろん、ホイールやバンパー、エアロパーツなどにも施工可能。同コーティング剤を車体の隅々まで施工しやすいように専用設計されたスプレーガン『FunCruise GR-210FC(製造:株式会社恵宏製作所)』が新商品として用意されていた。
同スプレーガンは、0.05Mpaの超低圧噴霧を生み出し、ガンを傾けても使えるサイドカップ仕様。液剤流入経路の約17%の短縮化(50mm)により、コーティング剤を無駄なく使い切ることができるという。株式会社Bulletが展示していた『ナノセラミックコート/PRO』は、愛車にガラスコーティングを施工しているユーザーにとって、気になるコーティング剤といえるだろう。