8月5~6日に幕張メッセで開催中の「アソビ×モビリティ」の総合展「アソモビ2023 in Makuhari」。会場内では異色の組み合わせとして、住友商事とキャンピングカービルダーの大手、RVLandが共同で“DIYするキャンピングカー”『Ditto』を展示していた。
Dittoはベース車両となるトヨタ『ハイエース』、キャンピングカーの内装となる「DIYキット」、そしてプロと共に製作する「ワークショップ」がセットとなった新しいスタイルのキャンピングカーだ。
DIY初心者でもプロの指導のもと、自分だけのキャンピングカーを製作できるものになっている。
今回は参考展示ということだが、限定5台の先行購入モニターを募集中で、当選すれば10月に開催される1泊2日のワークショップに参加できる。
車両は中古のハイエースのナローボディで、走行距離等で価格が変動。予算にあわせてある程度車両の選択が可能だ。展示車両は352万円で、実際には340万~510万円ほどになるという。乗員は6名、就寝は2名となっている。
内装は木目調で、暖かみのあるデザイン。シートやフロアパネルなど、キットの様々な部分は自分好みのカラーを選ぶこともできる。
会場で企画発案者の川添虹輝さん(住友商事株式会社 ByondMobility事業部 ByondMobility第一チーム)に話を伺ったところ本車両は住友商事のアイディアコンテストに応募し、実施が決まったそう。
「自動運転や多様化などで、クルマがそれぞれにあわせたモノ化、部屋化するのではないかと考えている」そうで、今現在もっともクルマを部屋として有効に使っているのがキャンピングカーだと考え、挑戦することになったそうだ。
川添さん自身はDIY初心者だが、DIYやキャンピングカーの動画を見るのが好きだそうで、「やってみたいけど失敗したらと思うとなかなかできない」ことから、「DIY初心者でも簡単に組めるキット」と「プロによるワークショップ」のセットを思いついたとのこと。
製作にあたってはキャンピングカービルダーとしてノウハウを持った「RVLand」協力のもと、少ない工程ながら、しっかりとした強度を追求していった。実際にテストでキットの組み立てを行ったところ、初心者でも8時間ほどで組み上げができたそうだ。
一からのDIYと違い、車検にもしっかり対応しているキットで、安心と安全も考慮されている。
創る喜び、選ぶ楽しさ、そして製作した車両への愛着など新しいスタイルのキャンピングカーのスタイルといえるだろう。
内装としてはキャビネット、セカンドシートを利用したリビングスペース、ベッドキットによるベッドとベーシックなもの。オーナーの個性に応じて必要な装備は付け足していくことになるが、「RVLand」との提携はここでも力を発揮し、欲しい装備が出てきたら相談できるのも強みだ。