「ゾーンに入った」F1王者フェルスタッペンが600馬力ドリフトに挑戦 | CAR CARE PLUS

「ゾーンに入った」F1王者フェルスタッペンが600馬力ドリフトに挑戦

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フェルスタッペンがドリフト走行
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F1王者がドリフトに挑戦、どうなる? 今季F1でも快進撃中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、英国バッキンガムシャーのミルトンキーンズ・サーキットでドリフト走行に挑戦した。フェルスタッペンは「とてもクレイジーだった」とコメント。

モータースポーツの世界において、F1は正確さと高速の典型だ。いっぽうドリフトは、ドライバーが意図的にマシンを滑らせる、“コントロールされた無秩序”の芸術と言われる。

2度のF1世界チャンピオンに輝いたフェルスタッペンにドリフトを手ほどきしたのは、“マッド”マイク・ウィデット。ウィデットは、南アフリカのフランシュフック峠で248km/hの高速ドリフトを披露したり、グッドウッドでランボルギーニ『ウラカン』をドリフトさせたドリフトマスターだ。

F1ドライバーズランキングで首位にいるフェルスタッペンも、600HPのBADBULドリフトカーを操るのには緊張を強いられた。フェルスタッペンは「この2年間で一番ナーバスになっていた」という。フェルスタッペンがふだん乗るF1マシンがスピードとグリップを追求しているのに対し、FD3S型マツダ『RX-7』をベースにしたMADBULは優雅に滑るように作られている。サーキットを横切るダンスをコントロールするには技が要求されるのだ。

ウィデットの指導のもと、フェルスタッペンは高速ドーナツ、8の字旋回、スカンディ・フリックと呼ばれるターンに挑んだ。走行中、車体の下にパイロンを巻き込むシーンも。そしてレッスンの仕上げは「ホーナー・コーナー」トリックだ。レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表の姿をパネルにしてコーナーに並べ、ドリフトしながら、本体には当てずにホーナーの手の部分にだけ車体を当てるというチャレンジ。その結果は……?

フェルスタッペンは言う。「16歳に戻って、初めてF1マシンに乗ったときのような気分だった! でもドリフトを始めるとすぐに、F1でするような、クルマの限界を見つけるという自分の本来のゾーンに入った。F1と同じようにアドレナリンが出たよ」。

《高木啓》

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