新車販売台数が増加傾向ではあるものの、1台のクルマに長く乗り続ける長期保有化が進んでいる。平均車齢が9年となり中古車購入ニーズも高いため、ボディ外装だけでなく「内装」の美観維持や補修、保護などを目的とした製品やサービス施工への注目度が年々高まっている。
9月22日(金)・23日(土・祝)に仙台市の夢メッセみやぎで開催される、東北エリア最大規模の自動車アフターマーケット事業者向けビジネス展示会『オートアフターマーケット東北2023(AA東北2023)』でも、内装ケア関連の製品やサービスが多数出展される。そこで本記事では同展示会で、内装の補修や保護などに特化した出展を予定している事業者をピックアップして紹介する。
FVS/フジバンサービス「旧車のシート補修・張替え」
旧車の輸入車を中心に内装の補修やシート張替えなどを専門に行うFVS/フジバンサービス(静岡県富士市・田島明人代表)は、17年以上にわたって内装ケア関連サービスに注力。レザーシートのリペア(補修)や張替え、ダッシュボード合皮張替え、幌ガラス剥がれ修正、ステアリング革巻きのほか、ルームクリーニングやシートヒーター取付なども行っている。
2006年頃から自社ブログで継続的に施工事例を掲載しており、これまでにフェラーリやポルシェ、BMW、メルセデスベンツ、ボルボ、マセラティ、ランボルギーニ、ベントレー、ロールスロイス、ハマーなどの内装関連サービスを幅広く手掛けている。
AA東北2023では、フェラーリ(Dino 246GT、308GTB、328GTS、512BB、テスタロッサ)の施工事例をわかりやすく紹介したパネルを展示し、東北エリアの整備事業者やディーラーなどに向けて内装ケアサービスを訴求する。
カーメイクアートプロ「ドイツ発のレザーリペアシステム」
老舗のカーコーティング専門店として全国的に知られる有限会社カーメイクアートプロ(大阪府堺市・丸山義昭代表取締役社長)は、創業時の1993年からレザーシートリペアを含む幅広いカーディテイリングサービスを提供。
10年ほど前から、レザーの本場ドイツ・レザーゼントラム社のレザーリペアシステム「COLOURLOCK(カラーロック)」を導入し、同社の日本総代理店としてレザーのクリーニング、メンテナンス、リペアサービスを行っている。
AA東北2023では、「COLOURLOCK」システム専用開発ツール類などを紹介し、レザーリペア経験者・未経験者を問わず、同システム導入施工店を募集する。このほか、セラミックコーティング「FEYNLAB」や塗装式プロテクションフィルム「Fenix Scratch Guard」のアピールも行われる。
スカイ・リノベーション「光触媒コーティング剤」
塗料やコーティング剤などを提供するスカイ・リノベーション株式会社(宮城県仙台市・小金澤由春代表取締役)は、コロナ禍を機に高まった除菌・抗菌ニーズの中で注目を集めた「光触媒」に特化した製品を提供している。
同社によれば、光触媒とは、光を吸収して強い活性酸素を発生させると同時に、分解力と超親水性という性質を発揮する物質とのこと。光触媒を塗料やコーティング剤に応用することで、有機物を分解する空気浄化性能を発揮し、車内や室内の空気をきれいにするという。
AA東北2023では、車内をはじめ住宅や介護施設などでも幅広く使用できる多機能光触媒コーティング剤「クリーンエアコーキンNFE2」を訴求。出展ブースでは、同コーティング剤の性能やエビデンス(試験結果報告書)、実績などがアピールされる。
阿部商会「環境に配慮した内装保護カバー」
新車・中古車の展示場用品やフロアマット、業務用ケミカルの製造・卸販売などを手掛ける阿部商会株式会社(東京都足立区・阿部晃則代表取締役社長)は、カーボンニュートラルを意識した環境配慮型製品の開発・販売に注力している。
同社は、自動車販売店の車両展示時や保管、整備作業時などにハンドルやシートといった内装類を保護するポリシートカバーの原材料に着目。サトウキビを原料に生成されたバイオマス素材を25%配合することで、従来に比べ廃棄・焼却時のCO2排出量を25%以上削減する効果がある「バイオマスポリシート」を開発した。
AA東北2023では「バイオマスポリシートシリーズ」各種製品と、その上位製品として抗菌機能を備える「バイオマス&抗菌 クリーンセット」のほか、リサイクルが可能な「車種専用ラバーマット」の販売も予定している。
なお、9月22日(金)・23日(土・祝)に仙台市の夢メッセみやぎで開催される『オートアフターマーケット東北2023』は、展示会入場料1,000円(税込)が無料になる、来場事前登録を専用サイトで受付ている。