円安が急加速し、輸入商品がどんどん値上げされる中、国産メーカー「BEWITH」(ビーウィズ)の存在感が増している。フルキットが揃ったBEWITHのBMW専用スピーカーをデモカーで試聴してみた。
◆BMW専用スピーカーキットの充実が加速
フロントスピーカーとサブウーファーが新発売
車種専用スピーカー・ラインアップ拡大中のBEWITH。トレードインのハイエンドモデルといった位置づけで無加工のスマートな取り付けで、高音質であることが同社の車種専用モデルの大きな特徴になっている。
今回取材したBMW840iにはフロントスピーカーに純正交換型プレミアムスピーカーキット「LF-BMF30e」、センタースピーカー「LC-BMF30a」、サブウーファーユニット「BMWSUB/01」が搭載されている。
新製品のサブウーファーはBMW/MINI特有の運転席/助手席シート下に設置される純正サブウーファー・スペースにトレードイン取り付けできるユニットだ。
◆量感と引き締まった低音をバランス良く満たす
新しいBMW用サブウーファーはサウンドの魅力満点
デモカーのBMW8シリーズ(840i)を実際に試聴してみると新しく設定されたサブウーファーの効果が優れていることにすぐに気が付く。純正状態だとボワッとやや低域の締まりに欠け、にじみがちな傾向の音が見違えるように締まりのあるサウンドに変化している。しかも量感も失っていないのもこのサブウーファーの特徴だろう。ふくよかな低音再生とパシッと締まったベースサウンドを見事にバランスさせた低域は心地良い。BMWユーザーがメリハリのある低音をスマートな取り付けで手に入れたいならば見逃せないユニットになっている。
フロントスピーカーは、上品でクリアな高音域と情報量豊かな中音域を絶妙のバランスで再生する、耳に心地よいサウンドだ。高級国産ブランドBEWITH商品が、為替の影響で高騰する輸入商品と価格の逆転現象がおこっている今、正にコスパ最強BMWスピーカーキットとなった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。