昭和の名車まつり…道の駅「雷電くるみの里」オープン20周年イベント | CAR CARE PLUS

昭和の名車まつり…道の駅「雷電くるみの里」オープン20周年イベント

イベント イベントレポート
道の駅雷電くるみの里オープン20周年イベント「昭和の名車まつり」
道の駅雷電くるみの里オープン20周年イベント「昭和の名車まつり」 全 47 枚 拡大写真

長野県東御市にある道の駅雷電くるみの里で9月10日、「昭和の名車まつり」が開かれ、トヨタ『2000GT』や日産『スカイライン』など、約120台の懐かしい名車が集まった。

2003年に同施設がオープンした翌年から続く旧車のイベント。コロナ渦により3年連続中止となった後の4年ぶりの開催で、今回は開所20周年イベントとして開かれた。東信地方(長野県東部)の旧車同好会「カードリームオーナーズクラブ」(丸山雄輔会長)が初回から協力・運営している。

「参加資格は昭和に登録された車両というだけで、軽自動車からフェラーリまで車種にこだわりなく並べています。何でもありを楽しんで下さい」と丸山会長が言うように、国内外、排気量などに関係なく次々と並んでいった。

久しぶりに開催された今回も、常連組であるトヨタ2000GTが4台集結。当初は5台の予定だったが、前期型と後期型、ボディカラーも白、グレー、金と揃うのがこのイベントらしいところ。同様に日産『フェアレディZ』や『スカイラインGT-R』、いすゞ『ベレット』などの人気の旧車に交じって、地味な車種ながら大切に乗られてきた個体も、ある意味目立っていた。

日産『スカイライン』1500ファミリーデラックス(1968)は、いわゆるショートノーズのハコスカ。畑に放置されていたものをレストアして以来、20万km以上普段使いしているというシングルナンバー車である。プリンス自動車直系の高回転型G15型エンジンを搭載しており、「高速で良く伸びて気持ちの良いクルマ。GT-Rも所有していますが、これは1500のGT-R版かな」と満足そうだった。

『チェリー』1200クーペデラックス(1972)は、「24歳の時に背伸びして新車で購入した」というワンオーナーカー。走行距離は現在32万km。グレードがX-1でないところがシブいが、A型エンジンも名機であり、「エンジンが良く回り、車体が軽いので楽しい」という。「ここには庶民が乗っていた大衆車が集まっていて、ここまでよく生き残ってきたんだなあと嬉しくなります」と笑顔を見せていた。

白煙を上げながら国道18号碓氷バイパスを群馬県側から越えて来たのは、三菱『360』バンデラックス(1967)。『ミニカ』ではなく単に360と名乗っていた時代の貨物車だ。コレクターのもとを転々とした後に入手したもので、ほぼノーマル状態を保っている。「ルーフキャリアなど昔のペンキ屋さん風にしてみました」とオーナーが言う通り、昭和40年代の”あの頃”を彷彿。可愛く美しい個体だった。

この日は9月半ばでも気温が30度を超えて、クーラーのないクルマとオーナーたちには体にこたえる気象条件に。それでも、直売所で野菜や果物を購入したり、名物の蕎麦を食べたりとそれぞれに楽しみ、後半は恒例のチョロQ大会やビンゴ大会などで盛り上がった。
見学者も多く来場した。県内軽井沢からお母さんと来たという小学1年生の男の子は「ハチロクがカッコいい。大きくなったらハチロクに乗る!」と、トヨタ『スプリンタートレノ』の前で記念撮影。2人とも『頭文字D』の大ファンとのことで、複数台来ていたハチロクを眺めて楽しそうだった。

《嶽宮 三郎》

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