レイバックの原点、スバル『グランドワゴン』はどこまでも走りたくなるクルマだった【懐かしのカーカタログ】 | CAR CARE PLUS

レイバックの原点、スバル『グランドワゴン』はどこまでも走りたくなるクルマだった【懐かしのカーカタログ】

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スバル・レガシィ・グランドワゴン 当時のカタログ
スバル・レガシィ・グランドワゴン 当時のカタログ 全 7 枚 拡大写真

スバル『レヴォーグレイバック』が国内市場向けの都会派SUVとして登場した。そのいわばルーツといえるのが、1995年8月、当時の人気車種2代目『レガシィ』のツーリングワゴンをベースに開発された『グランドワゴン』だった。

グランドワゴンは、実は日本市場の1年前、1994年に北米市場に投入された。当時の北米ではSUVが人気を集めており、その市場に応えるための設定だった。ちなみに北米市場では当初から『アウトバック』の名称が与えられており、日本市場では2003年10月登場の3代目から同名が与えられた。

大地と調和する走り味、高い走破能力とレガシィの走りの世さを両立、レガシィの世界の拡大……この3つがコンセプトだった。

もっとも象徴的だったのは最低地上高が200mmに設定されたことで、この数値はラフロードでの高い走破性とオンロードでの安定した走りとを両立させたもの。先のレイバックも200mmだが、開発責任者の小林PGMも「200mmはSUBARUの知見」と話している。ボディサイズは全長×全幅×全高=4720×1715×1555mm、ホイールベース2630mmと、当時5ナンバーだったレガシィツーリングワゴンをベースにコンパクトに仕立てられていた。

写真は1995年8月当時の登場時のカタログだが、搭載エンジンは2.5リットル水平対向4気筒(EJ25型、160ps/21.5kg-m)のみの1グレードの設定。ABS、リヤLSD、オールシーズンタイヤを標準装備とし、前後60:40のトルク配分比を基本とするアクティブトルクスプリット方式4WDが採用された。

外観では同車のシンボルだった2トーンボディカラーを始め、専用フロントマスク、バンパー、ストーンガード付き大型フォグランプ、大型サイドプロテクターなどを装備。なお1997年8月には車名が『ランカスター』に改められ、フロントグリルのデザインなどが変更を受けている。スポーティなレガシィツーリングワゴンに対し、どこまでも走っていきたくなるような、よりゆったりとした乗り味が魅力のクルマだった。

《島崎七生人》

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