九州エリア最大規模の自動車アフターマーケット事業者向けビジネス展示会『オートアフターマーケット九州2023（AA九州2023）』が、11月11日（土）・12日（日）に福岡市博多区のマリンメッセ福岡B館で開催される。
同展示会は、九州エリアに根ざした自動車サービス事業者の情報交流を促進し、自動車アフターマーケットの健全な発展に寄与することを目的に実施される催しで、今年で4回目の実施。会期中は、自動車アフターマーケットに関連する様々な商材やサービスの展示をはじめ、専門性の高いセミナーや実演が行われる。
本記事では、AA九州2023に初出展となる事業者の中から注目の4社をピックアップする。
カービューティープロ／ヘッドライト専用クリア塗装
日本のカーディテイリングサービス業の先駆者的存在として知名度が高く、ボディコーティングやカーフィルム施工などを全国展開する株式会社カービューティープロ（東京都世田谷区・古賀大介代表取締役）は、2021年7月から自動車部用品専門商社SPK株式会社の完全子会社となった。
AA九州2023では、カービューティープロとして単独出展し、ヘッドライト専用クリア塗装『CS-H1 ヘッドライトリカバープロ』を訴求する。特徴は、キズや紫外線による黄ばみ・くすみなど経年劣化したヘッドライトをクリアな状態に復活させ長時間保護できるところ。2024年8月1日以降、車検時の前照灯検査がロービーム（すれ違い用前照灯）のみで基準適合審査が実施される動きがあるため、ヘッドライトの黄ばみ・くすみ除去は注目度が高いカーケアといえるだろう。
さらに、車内専用抗菌・抗ウィルスコーティング『CS-P10 カーリフレッシュプロ』も出品予定。一度の施工で菌・ウイルス・カビ・ニオイ・アレル物質など様々なリスクに幅広く効果を発揮するほか、レザーやファブリックといったシートの素材を気にする必要がない点もポイント。ダッシュボードやインパネ周りも含め車内全体に施工できるという。コロナ禍をキッカケに急増した車内のクリーン化需要を意識したカーケアサービスとして訴求される。
ANY'S INTERNATIONAL／海外製ラバープロテクター
イタリア・ドイツ・アメリカを中心とした30社を越える海外メーカーの総代理店・正規代理店として、オートパーツの輸入・卸販売事業をネット通販で展開する「ANY'S INTERNATIONAL」を運営する有限会社新大阪ブラジル（兵庫県姫路市・増尾賢一代表取締役）は、九州エリアでの販売店開拓を目的にAA九州2023に出展する。
同社ブースでは、アメリカ製の汎用リップスポイラーブランド「イージーリップ」製品をアピール予定で、同ブランド品はフォームラバー（発泡ゴム）製で柔らかい点が特徴。独自の“ デュアルエッジ・デザイン ”でより迫力ある外観を演出しながらエッジの損傷を防ぐ『イージーリップマックス』や、バンパー下部にクッションを追加して擦り傷による衝撃や塗装・素材の損傷を防ぐプロテクター『イージーリップガード』も出品する。
加えて、ドイツ製のホイールプロテクターブランド「アロイゲーター」製品の『アロイゲーターダークレッド』も出品予定で、ホイールのリムに取り付けて愛車のホイールを様々な傷から保護できる点がポイント。重厚感のあるダークレッドカラーがボディ装飾のワンポイントにもなる。サイズは24インチまで対応し、ホイール保護とデザイン性を兼ね備えたアイテムとして訴求される。
ラストホープ／硬化時間が短いUV硬化型パテ
自動車整備・鈑金・カーディテイリング事業者向け製品を取り扱う株式会社ラストホープ（長野県小諸市・丸藤明伸代表取締役社長）は、紫外線で硬化するUVパテを販売している。
AA九州2023では、パテの扱いやすさ・性能を徹底的に追求したUVパテ「Glanz」シリーズを出品。同シリーズ品『Glanz neo』は、厚盛から仕上げまで対応でき、マイナス10℃から35℃まで幅広い温度環境でも使用できるほか、硬化が速くて研ぎやすく、パテ痩せしない（水やシンナーの吸い込みが少ない）という。希釈剤を使用すればスプレー塗布も可能。ただし、紫外線で硬化するため作業中は太陽の光を遮断する必要があるなど、いくつか注意点もある。
出展ブースでは、鉄やアルミ、ステンレス、樹脂製品のパテやサーフェーサーなどの密着性向上に役立つ『UVプライマーGlanz EX-PX』や、最終仕上げ用UVパテ『サーフェスパテGlanz neoBL』、スプレーパテ用希釈剤『Glanz Accelerator』などの出品も予定している。
HELPネットワーク／レッカーとレンタカー納車のワンストップサービス
保険代車に特化したレンタカー事業を行う株式会社HELPネットワーク（神奈川県川崎市・渡部文夫代表取締役）は、同社の主力事業である、24時間365日対応のレッカー搬送＆レンタカー納車配車システム「ヘルプレンタカー24」をアピールする。
損害保険会社やロードサービスアシスタンス会社などが「ヘルプレンタカー24」に加盟することで、全国各地のレッカー事業者と連携し、ユーザーが希望する指定場所へのレッカー搬送とレンタカー手配を一本化できる点が特徴。他のレンタカー事業者との違いや、「ヘルプレンタカー24」加盟にはどれくらいの期間が必要なのかなど、具体的な詳細は出展ブースに常駐するスタッフから説明を受けられる。
AA九州2023に初出展する事業者4社をピックアップしたが、今年は過去最大となる152社が出展し、509小間の規模で開催される。出展のほか、電動モビリティ（キックボード）の試乗会や、大手メーカーの工具が揃う電動工具市、ドライアイス洗浄機のデモンストレーション、塗装ブース内で水性塗料やペイントプロテクションフィルムの実演も予定されており、幅広い自動車アフターマーケット事業者にとって有益な情報を入手できる貴重な場となるだろう。なお『オートアフターマーケット九州2023』の展示会入場料1,000円（税込）が無料になる、来場事前登録を専用サイトで受付けている。
