復活予告! ランチア『イプシロン』3世代、数えようでは4世代の歴史[フォトヒストリー] | CAR CARE PLUS

復活予告! ランチア『イプシロン』3世代、数えようでは4世代の歴史[フォトヒストリー]

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アウトビアンキY10(1985年~)
アウトビアンキY10(1985年~) 全 26 枚 拡大写真

エレガントで独創的、そしてシック。ついに新型が予告されたランチアのラグジュアリーコンパクト『イプシロン』は、初代が1985年のジュネーブモーターショーで『Y10』としてデビューして以来、300万人の顧客を魅了してきた。

◆初代はアウトビアンキ

Y10はもともとアウトビアンキが開発を進めていた車で、アウトビアンキがフィアットグループになったことから、ランチアブランドで登場することになった。一部の市場ではアウトビアンキで販売されている。ステランティスでは、このY10をイプシロンシリーズの初代と位置付けているようだ。

「ユニークで洗練されたスタイルによりイプシロンはデビュー以来、40年近くにわたりアーバン・モビリティのスターであり、ステイタス・シンボルであった」とランチアは自賛する。通常、上級グレードのクルマにしか搭載されない機能を装備し、これほどエレガントなデザインのサブコンパクトカーはかつてなかった。当時の新聞で「盆栽フラッグシップ」と称されたこともある。

◆小さな高級車

イプシロンは、洗練されたスタイル、細部へのこだわり、上質なファブリックを使った内装、セダンレベルの装備といった特徴を持つ。ランチアでは「自分の好みやルックスに合うという理由でこのクルマを選ぶ女性客と、スタイルやエレガンスを犠牲にすることなく、街中を快適に移動するためのセカンドカーとしてこのクルマを選ぶことの多い男性客の両方にとって、憧れのファッション・シティカーとなってきた」と分析している。

「イプシロン」という車名になったのは1996年の新型から。ただし欧文表記は「Y」の一文字でイプシロンと読ませていた。2003年の3代目からは表記も「Ypsilon」になった。2011年からは第4世代になる。ランチアがラインナップを縮小する中で好評を維持し、近年はブランド唯一の商品として孤軍奮闘してきた。

◆最後のモデルで最初のモデル

ランチアブランドの復興を図るステランティスは、ランチア117周年の2023年11月27日、次期イプシロンの最初のティザーイメージとともに、ランチア・ブランドのルネッサンスを宣言した。新型は2024年2月にミラノで、高級家具ブランド、カッシーナとのコラボモデル、「EDIZIONE LIMITATA CASSINA(エディツィオーネ・リミタータ・カッシーナ)」仕様とともに初公開される予定だ。

同日公開された新型イプシロンの最初の画像では、カッシーナのシグネチャーが施された車内の“タヴォリーノ”=小テーブルが紹介されている。テーブルは、新生ランチアがブランドアイデンティとしている「ホームフィーリング」の象徴でもある。

《高木啓》

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