DMMは12月12日、EV充電サービス「DMM EVチャージ」について、「NACS」と「CHAdeMO」の両規格に対応したダブルコネクタ急速充電器を導入できる「0円プラン」の提供を開始すると発表した。
日本政府は2035年までに新車販売における電動車の比率を100%とする目標を掲げ、充電インフラについては、2030年までに全国で30万口の設置を目指している。現在、日本国内で普及が進む急速EV充電器には、テスラ車に対応する「NACS(North American Charging Standard)」と、それ以外の自動車メーカーに対応する「CHAdeMO」という2つの規格が存在し、CHAdeMOが90%以上を占めている。これらの充電規格の違いにより、NACSユーザーは外出時に変換コネクタを利用しないとEV充電器を使えないという不便さを抱えている。
今回、DMM EVチャージはNACSユーザーの不便さを解消する手段として、NACSとCHAdeMOの両規格に対応したダブルコネクタの急速充電器を導入できる「0円プラン」の提供を開始する。充電器の導入に伴う初期費用、月額費用、電気代はすべて0円。事業者は最小限の負担でダブルコネクタ急速充電器を導入できる。なお、NACSとCHAdeMOの両規格に対応したダブルコネクタ急速充電器を導入できるプランは、日本国内では初となる。
本プランは、現時点では全国のサービスステーションおよびコンビニエンスストアが対象だが、順次、対象施設を拡大していく。
DMM EVチャージは簡単なアプリ登録とクレジットカードの登録だけですぐに充電と決済が可能なEV充電サービス。アプリ決済はDMMアカウントとの連携を予定しており、DMM.comの会員3914万人が即時にサービスが利用できるようになる。