オイル管理の注意点は交換だけじゃない! 油温と油圧で見るエンジンの健康状態 | CAR CARE PLUS

オイル管理の注意点は交換だけじゃない! 油温と油圧で見るエンジンの健康状態

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オイル管理の注意点は交換だけじゃない! 油温と油圧で見るエンジンの健康状態~カスタムHOW TO~
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エンジンの寿命のカギを握るのはオイルの油温と油圧だ。それぞれが適正範囲にないとエンジン内部には徐々にダメージが蓄積し、いずれはエンジンブローを招いてしまう。油温と油圧の適正範囲とはいかに!?

エンジンを長く良い状態で保つために重要なのはオイルの管理だ。オイル管理が重要とは言われるが、では何に気を配ればいいのだろうか。もっとも一般的なものは交換時期。3000kmごとが良いとか、1万kmごとで十分とかさまざまな説がある。毎日のように短い距離で交換して悪いことはないが、コストも掛かる。では、何を基準に変えるかとなると、油温と油圧をモニターしてその変化も参考にして変えていくのがベターだ。

◆油温は高すぎてもダメだが低すぎても良くない

まずは温度。油温は高すぎてもダメだが低すぎても良くない。100度くらいにならないと結露などからオイルに含まれた水分が蒸発してくれないので、水分が沸騰する100度くらいになったほうが良い。かといって、温度が120度を超えてくると成分が急速に劣化する。とくに130度を超えた場合はできるだけ早めにオイル交換を施したほうがいい。それだけオイル自体が劣化していて、エンジンを護る性能が落ちてしまっている。

ちなみにそういった変化は見た目にはわからないことも多く、オイルが汚れたら交換しようなどというのは参考にならない。高温にさらされたことによってオイルが劣化しているが、見た目はほぼ新油ということもある。なので油温は100~120度の範囲に収まるのが理想的。しかし、多くのクルマで油温計が存在していないこともある。そんな場合は後付けでオイル温度計を取り付けたい。

もっとも一般的なのはサンドイッチブロックを使う方法。オイルフィルターが取り付けられる部分にサンドイッチブロックを取り付け、オイルフィルターはその先に付けることになる。このサンドイッチブロックには穴が開いているので、油温と油圧計のセンサーを取り付けることができる。

◆油圧が下がるとパーツの潤滑が悪くなる

そして、次に油圧。油圧はオイルを圧送する力のこと。油圧が下がるとエンジン内部のパーツの潤滑が悪くなり、メタルベアリングによって支持されているクランクシャフトなどのパーツがオイルに浮いてられなくなりメタルベアリングに接触。徐々に摩耗して最終的にはメタルブローに繋がってしまう。

特に油圧はサーキット走行で落ちやすい。サーキットでは強いブレーキングをしたり、強い横Gを出しながらコーナリングするとエンジンオイルがオイルパン内部で片寄り、オイルポンプが吸えなくなってしまう。そうなるとオイルが供給されず、油圧が低下してエンジン内部パーツに多大なるダメージを与えてしまうのだ。なので油圧はいかなるときもしっかりと確保されていることが大切。サーキット走行などはしない人でも油圧は確認しておきたい。

チューニングエンジンを製作する際には、チューナーが意図的に油圧を変えるべく、内部パーツに変更を加える場合があるが、通常のチューニングとして油圧を変えることはまずない。しっかりと油圧が保持されているかを油圧計でモニター。もし、油圧が落ちることがあればその対策を考えるべき。

◆油圧が落ちないよう対策

対策としてはまずはオイルの量。サーキット走行やワインディング走行で油圧が落ちるようなら、オイルの量がきちんとフルのラインまで入っているか確認したい。車種によってはオイルが片寄りやすく、フルのラインよりも多めにオイルを入れる場合もある。しかし、入れ過ぎは今度はブローバイガスが増えて、インテークがオイルでベタベタになってしまうこともある。どれくらいが適量かはプロショップの意見に従いたい。

本格的にサーキットを走るならオイルパンにバッフルプレートの装着も考えたい。これはオイルパンの内部にオイルが片寄らないように仕切り板を追加するチューニング。GR86/BRZのワンメイクレースでも公式に取り付けが許可されているバッフルプレートがいくつもある。

◆アイドリング時の油圧をチェック

あとは通常の街乗りしているときのアイドリング時の油圧を気にしておきたい。一般的に新油のときの油圧が2.0kg/cm2あったものが、オイルが徐々に劣化してくると1.8や1.7kg/cm2と落ちてくることがある。必ずしも油圧が落ちてくるわけではないが、走行距離と比例して落ちてくることがあり、そうなれば交換時期が迫っていると判断できる。

また、油温が120度以上など高くなると、そのあとは油温が適温に戻っても露骨に油圧が落ちることがある。これもオイルが劣化していると判断できる。そういったコンディション把握に有効な油温と油圧のモニタリングをオススメする。

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《加茂新》

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