日産自動車の販売店、福島日産は、ショールームを車の販売だけではなく、「体験」の場へのシフトをめざしている。その一環として、Luupと協力し、電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービスを提供する実証実験を行うことになった。
Luupは、電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を提供している。モビリティを通勤や通学、買い物やお出かけ、観光など、様々な場面での移動手段として利用できる。
この実証実験では、福島日産への来店客がモビリティを使って、販売店での待ち時間を有効に利用できるようになる。店舗近くの別の場所への移動手段として利用できる。
福島日産の金子與志幸代表取締役社長は、「モビリティのシェアリングサービスと、スローモビリティの付加価値の提供を意図している。電動キックボードや電動アシスト自転車に新しい移動手段として注目している」とコメント。
実証実験は、福島日産郡山店で行われ、2024年1月17日から3月31日までの期間、電動キックボードと電動アシスト自転車のシェアリングサービスが提供される。利用料金は30分ごとに200円。配置される車両台数は電動キックボード2台、電動アシスト自転車1台だ。
金子社長は、会社としてチャレンジしたい目標が2つある、という。「一つはモビリティのシェアリングサービスだ。2024年に全店でEVユーザー向けのシェアリングサービスを開始したい」。
二つ目は、スローモビリティの付加価値だ。「電動キックボードは20km/h以下で走行するため、ゆっくり景色を楽しめる。思いがけない出会いを楽しむコミュニケーションツールの要素がある」とも言う。安全講習会など実施しながら実験を行なっていくそうだ。