能登半島地震の被災地では道路の早期復旧に向けた取り組みが進められている。被災地への車両流入による渋滞が復旧作業の妨げとなっている状況を受け、「石川県災害時交通マネジメント会議(能登半島地震)」の第2回が1月19日に開催された。
会議には関係機関が集まり、これまでの復旧状況や現在の交通課題について意見を交換した。特に、一般車両による移動を減らすために乗り合いバスの運行が有効であるとの意見が出され、今後の検討課題とされた。
国道249号七尾市中島町小牧地内の復旧作業は数日内に完了し、迂回路から本線への通行が可能になる見込みであることが確認された。また、七尾から穴水間の渋滞対策として、のと里山海道を災害復旧関係車両の推奨ルートと定め、信号の調整や誘導案内の強化が行なわれる。
一般車両には被災地への移動を控えるよう呼びかけ、ピーク時間帯を避けた移動を要請する方針が継続される。鉄道の復旧については、代替バスが検討されている。災害ボランティアの受け入れに際しては、送迎バスによる移動が検討されている。
今後も関係機関が連携し、交通状況に応じた必要な調整を図りながら、交通マネジメントを実施していく方針だ。