マツダは、カーボンニュートラル社会の実現に向け、新しい時代に適合したロータリーエンジン(RE)の研究開発を加速する。2024年2月1日付で約6年ぶりに「RE開発グループ」を復活させ、REを発電機用として進化させる。
マツダの廣瀬一郎取締役専務執行役員兼CTOは、「REはマツダの『飽くなき挑戦』を象徴する存在である」と述べ、新たなRE開発グループに36人の技術者が集結し、電動化時代においても魅力的なクルマを提供することを約束した。
ロータリーエンジンは、独自の三角形ローターを用いたエンジンで、マツダは1967年の『コスモスポーツ』以来、REを搭載した車両の開発に取り組んできた。2012年に『RX-8』の生産終了後、約11年ぶりにロータリーエンジン搭載車の量産を再開し、『MX-30 Rotary-EV』を日本や欧州市場に導入している。
マツダは、「ひと中心」の価値観をもとに、「走る歓び」を進化させ、移動体験に感動を提供し続けることを意図している。今後もREの研究開発を通じて、環境に配慮した持続可能な自動車社会の実現に貢献していくという。